
ryo i
@immoue
2025年3月11日

トリニティ、トリニティ、トリニティ
小林エリカ
読み終わった
小説
震災から14年の月日が経過した日に。わたしたちがコロナ禍を生きるまえに書かれたものだが、時代を乗り越えることができなかった作品だという印象がどこまでいっても拭えなかった。五輪に放射能にサイバーセックスに母娘。構えは立派だが、テクストとしては敗北を喫している。登場人物たちがかつてあった現実を生きている感覚がまったく感じられなかった。はたして刊行当時に読んでいたら感想はちがっただろうか。
