
うゆ
@otameshi_830
2026年1月31日

読み終わった
面白くて一気読みでした!
読み始めてすぐにこれはアニメ化して欲しい!と思うある意味ライトな仕上がりではある。和歌を汚す者は絶対許さないマンである奇人定家と顔よし武芸よしの平保盛のバディが秀逸。そしてこの保盛が風の前の塵と消えた平家一門の生き残りであるがゆえの言い様のない寂寥感と無常感、そして人心の乱れた世にあって和歌の力を信じて疑わない定家の心持ちがただの笑える軽いノリの作品ではないものにしている。
王朝文化好きの心くすぐる舞台設定も嬉しい。5話+1の連作短編集だが全体としてひとつの物語になっているのも良かった。各話に括弧付きで解説されたかさねの色が出てくるのでちょうど今読んでいる『王朝のかさね色辞典』を眺めながらイメージを膨らませられた。
見渡せば花も紅葉もなかりけり
の歌をきいて保盛が思い浮かべた風景と流した涙が心に残る。
各話、小倉百人一首になぜその歌が採られたのか?という新説(もちろんフィクションだけど)ともなっていて面白い。こうなったら百首全部やってくれませんか?!
この作品は平頼盛を探偵とした小説の後日譚というか姉妹編というかになっているようなのでそちらも読みたいと思います!
楽しい読書でした♪




