
Sanae
@sanaemizushima
2026年2月1日

雪〔新訳版〕 下 (ハヤカワepi文庫)
オルハン・パムク
読み終わった
下巻になって明らかになることが多く、物語っているのが誰なのかもわかる。
“あらゆる人間の内奥には心の地図や雪の結晶図が秘められていて、遠目で見れば似たり寄ったりであるはずの人類が、実際にはどれほど異なっていて、互いに理解しえない未知の存在であるかを証明するためには、この雪の結晶を描くしかない”
結晶の軸線は「記憶」「想像」「理性」として、この詩人は作品を世に発表しようとした。
雪に例えたこの表現がとても印象的。
宗教的観念で、女性のスカーフの有無は一つの判断材料であるかもしれないが、その限りではない。しかし唯一の目に見える判断材料であるが故に、女性は辛い立場に置かれる。
女性がスカーフを脱ぐこと、抗議のために自殺すること、こういうことが理性を持った行為であるのはわかるが、やはり彼女たちへの理解は難しい。
トルコを西へ東へ、いろんな主義を持つ人と話して感銘を受け、自由にあっちへこっちへ行く。Kaのように勇気ある発言もできないし、警察に連れて行かれるリスクなどなかったし、だけどこの本をこの旅の道連れにして本当に良かったと思った。







