華氏423 "推し、燃ゆ" 2026年2月1日

推し、燃ゆ
推し、燃ゆ
宇佐見りん
私もまた、かつての推しが大炎上した。炎上すらせずに水商売に横スライドした推しもいた。おそらく見る目がない。 推しを信仰はしなかったし、認知すらされたくもなかったし、よくも悪くも所詮相手もただの人だと線引きしていたつもりだった。それでも炎上に際しては誠に勝手ながら絶望した。 オタクは推しを解釈しようとする。出演作を、運営を、ありようを、全てを作品として消化しようとする。物語、成長、一貫性を求める。作品は解釈可能な芸術でも、人はしょせん無秩序な個人で、なんらかの象徴でもキャラクターでもない。 厄介な「私」がそうであるように、「推し」もまた、観測によって解釈可能なうすっぺらい枠に押し込められるものじゃないのだろう。
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