
菜穂
@mblaq_0825
2026年1月13日
桜の森の満開の下
しきみ,
坂口安吾
読み終わった
本のある暮らし
積読家
坂口安吾「桜の森の満開の下」は、読むたびに主人公である山賊の男と自分自身を重ねてしまう物語でした。恋に翻弄され、限界に達し、相手が消えてしまえばいいとさえ思いながらも、気持ちは離れず苦しみ続けてしまう。自分だけが苦しんでいると思っていたはずが、気づけば相手もまた、依存という形で別の苦しみを抱えていました。
相手が鬼だったのか、それとも私が鬼にしてしまったのか、今となってはわかりません。物語の山賊は共に消えてしまいますが、私は自分が消えてしまう前に去ることを選びました。切なく残酷でありながら、どこか救いも感じさせる余韻の深い作品だと感じました。


