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菜穂
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@mblaq_0825
初めまして菜穂(なお)です。 乱読する方で、紙の本を読むことがほとんどです。 活字中毒ではなく紙をめくる中毒です。 密かに積読家として活動しています。 よろしくお願いします。
  • 2025年5月21日
    ないもの、あります
    ないもの、あります
    実在しない品々を紹介する架空のカタログ形式の一冊。皮肉とユーモアに富み、まるで落語を聴いているかのような語り口が魅力です。実体のないものの中に真理が垣間見え、日々の模倣だらけの世界に一石を投じてくれるようでした。スキマ時間に読むつもりが夢中になり、あっという間に読了。母の影響で読みましたが、想像以上の面白さに脱帽。オリジナリティを忘れたくない今、ぜひ読んでほしい一冊。
  • 2025年5月20日
    忘却の河
    忘却の河
    輪読会にて 第5回 「三章 舞台」「四章 夢の通い路」P143~P176 三章は次女のことを語られるのですが、ここで何度か母が譫言(うわごと)である男性の名前を言っていたことがわかります。そして、次女はその男性が母にとって大切な人であることも分かっているし、もしかしたら……という疑念も。 自由人のイメージだった次女ですが、彼女も彼女なりに抱えている闇のようなものがありました。そしてその中に真実の愛を追求しているようなところも感じます。 四章は母の語り。 どことなく冷たさを感じていた母でしたが、病気で寝たきりの中、その内にある想いは想像以上に切ないものでした。 譫言に出てきている男性との関係も気になるところ。 時折挟まれる式子内親王の歌がより切なさを強調しています。 ここで、章タイトルの横に引用文があるものとないものがあるのですが、引用文のある章は一人称で語られ、引用文のない章は三人称で語られていることが判明。これがこの物語にどういう作用をもたらしているのかはこれから徐々にわかってくるのでしょうか。 また、それぞれ別の方向を向いてしまっているこの4人家族はどのような結末を迎えるのかも気になります。
  • 2025年5月19日
    新編 銀河鉄道の夜
    輪読会にて 「銀河鉄道の夜」P185~195 遂に表題作である「銀河鉄道の夜」に突入しました。 名作中の名作であり、お好きな方も多い物語なのですが、多分私はしっかり読むのは今回が初。 というか、宮沢賢治の作品自体教科書以外でほとんど触れない人生を送ってきました。なぜ避けていたのかは不明です。 きっと「星の王子さま」同様に難しそうで理解出来る自信がなかったからかな。 とにもかくにも、このタイミングで「銀河鉄道の夜」を読むことになったのはなにか意味があるはず。 今回は3章までを読みましたが、ジョバンニとカムパネルラの通う学校の先生の授業が素敵だなというのが始めの印象。 ジョバンニが帰らない父の代わりに、病気の母の代わりに色んなことを犠牲にして働く姿は痛ましく、仲の良かったジョバンニとカムパネルラのすれ違う様子も気になります。 今回は、”角砂糖”というキーワードから話が盛り上がり、大半が雑談になったため10ページしか進みませんでしたが、雑談もまた輪読会の楽しさの一つ。 これから物語がどのように展開していくのか楽しみです。
  • 2025年5月15日
    忘却の河
    忘却の河
    輪読会にて P115~P143 「煙塵」の途中から「舞台」の途中まで 「煙塵」の語り手は初めに出てきた男の長女。 記憶にあるものの正体が掴めぬまま、妹と晩酌しながら自分は実の娘ではないのでは?と言い出すと、妹が予想外の反応をしてびっくりしたのは私です。 これはなにかある……参加者の憶測が飛び交いました。 そしてちょいちょい出てくる三木先生。 このなんとも寂しげな表情を見せる三木先生が私は気になるのですが、他の女性陣からは賛成得られず。私こういう人が気になるから、これまで男運あまりなかったやんとハッとする。 長女は記憶を辿って山梨に行くのですが、結局引っかかっている子守唄については何も分かりませんでした。いやもう、凄い気になるやんホント。 どことなく、戦争が残した影がチラつくような気もしますし、母と娘の複雑な問題もあり相変ら不穏な感じなのですが、福永武彦さんの文章からどす黒さは感じません。モヤがかっている感じ。 そして「舞台」は妹の語り。 妹が姉と話していて驚くリアクションをした理由が分かりそうで分からない。お陰で気になる気になる、そしてまた参加者の憶測が飛び交い、今回はここまで。 早く続き読みたい!!
  • 2025年5月14日
    新編 銀河鉄道の夜
    輪読会にて P159~P183「北守将軍と三人兄弟の医者」読了 ラユーというところに三人兄弟の医者がおりました。 1番上のリンパーは人間のお医者さん、2番目のリンプーは動物のお医者さん、3番目のリンポーは植物のお医者さん。 みんな名医だけれどその名を轟かせるわけもなくひっそりとそれぞれがやるべきことをやっていました。 そんなランユーにある日30年振りに ソンバーユ将軍が9万人の兵を連れ戻ってきたのですが、王様にご挨拶をしようとしたところ体が鞍と、鞍が馬と一体化してしまい降りれません。これでは王様にご挨拶ができないということで慌てて三人兄弟の医者のところへ行くのでした。 この物語は前に角川文庫版「セロ弾きのゴーシュ」の中にも収録されていたので、今回二度目の再読です。 一度拝読したときはさほど印象に残らなかったのですが、輪読してみるとほっこりする素敵なお話だということに気づきました。 まずまず嫌な人が出てきません。 ほっこりするのだけれど、そんな中に宮沢賢治は死というテーマを突然ぶっ込むのでハッとします。 最期の時を選べるのなら、私も慣れ親しんだ土地で静かに終わりを迎えたいかも。ここまで充分色んなものと闘ってきたと自らを労いながら。 宮沢賢治の作品は絵本で読みたいと思うものが多いなと思っていたら、ミキハウスが宮沢賢治作品の絵本化されたものを出していると教えていただきました。たくさんあるの!! これは少しずつ集めていこう。
  • 2025年5月13日
    ラヴクラフト全集(1)
    ラヴクラフト全集(1)
    オンライン読書会の課題作「インスマウスの影」のみ拝読。 初のラヴクラフト作品。 形の見えない不穏さが形になり恐怖に怯え、そして真実に辿り着いた時の絶望感。 余韻の残る作品でした。
  • 2025年5月11日
    百年の孤独
    百年の孤独
    輪読会にて P129~P157まで。 アウレリャノとピラル・テルネラのこの誕生、ブエンディア家に優しい明かりを灯したアウレリャノの新妻レメディオスの死、長男ホセ・アルカディオの突然の帰宅、やさぐれた長男ホセ・アルカディオに一目惚れしたレベーカ、レベーカに裏切られ失意のピエトロ・クレスピ、アマランタの執拗なレベーカへの恨み、アマランタに惹かれていくピエトロ・クレスピ、自由党と保守党の争いに巻き込まれゆくアウレリャノ みなさんと輪読したのは15ページくらいでしたが、その間急激に変動していくマコンドとブエンディア家。ちなみにホセ・アルカディオ・ブエンディア父さんはその間相変わらず栗の木に繋がれたまま。 アマランタからしたらレベーカとピエトロ・クレスピの結婚がなくなり、願ったり叶ったりではないかと思うのですが……それでもレベーカへの恨みが消えないところが闇深く感じます。養子のレベーカの存在がアマランタの承認欲求を高め、歪めてしまうのでしょう。 そして、ウルスラ母さんの複雑な心境も気になるところ。世間体もありアマランタに求婚するピエトロ・クレスピに対して諸手を挙げて賛成しにくい気持ちもあるのだろうけど、アマランタへ求婚するのはレベーカへの未練や、見返しのような動機では?という疑いがあるように私は感じました。 P157~P190 ここからは一人読み アウレリャノ戦争へ出動し大佐になる、マコンドを任されたホセ・アルカディオとピラル・テルネラの子アルカディオは傍若無人の支配者となる、それを何とか阻止しマコンドの新たな支配者となったウルスラ母さん、あんなに恋焦がれていたピエトロ・クレスピの求婚を一刀両断して断るアマランタ、そして死を選んだピエトロ・クレスピ、軍事裁判にかけられ処刑されたアルカディオ マコンドにも戦争の影が忍び寄り騒然とする中、ブエンディア家も不穏な闇に包まれて。一体何人死ぬんだよ。 私はアマランタの気持ちが全くわからない。愛した人を死に追いやってしまうほど拒むなんて。というかきっとピエトロ・クレスピに対しての想いは愛ではなく、レベーカへの恨みが先だったようにも思えます。複雑。 百年の孤独という物語は、文学に未熟な私にはなかなか難解です。ただ、いろんな解釈を許してくれる懐の広さも感じます。そして刺激的。 一度読んで分からなかったら何度でも読み返してみたいらいいし、何度読んでも楽しめるのがこの物語の特徴でもあるように思います。そして、みんなと一緒に読んで感想や疑問を出し合って深めていけたならばさらに楽しめる。
  • 2025年5月10日
    まぶた
    まぶた
    元々信頼のおける作家さんだとは思っていましたが、その期待は予想以上でした。 独特の世界観なので好き嫌いは分かれるでしょうが、言葉では表せない空気感を言葉で表現されているのがさすが小川洋子さん。 不穏だけど、読後に残る不快感はなく心にそっと光を灯してくれるような短編集でした。
  • 2025年5月6日
    忘却の河
    忘却の河
    読書会すみれ内で開催された輪読会にて。 第3回「二章 煙塵」P88~P155 二章の主人公は一章で主人公だった男性の娘(長女)。 病床の母の看病に明け暮れ自由を奪われている長女ですが、どことなく自分自身が自由に生きることを放棄しているようにもかんじられます。そんな長女に対してやけに冷たい母の態度が気になるところ。 そして長女が節々で思い出す記憶の正体は一体なんなのかも気になる。記憶の中にある子守唄が福島のものらしいということだけはみんなで調べてわかったけれど、それがどんな風にこの物語に繋がっていくのか。 長女に何か隠された秘密があるのでしょうか? 両親を見て育った長女は「家庭というのは欺瞞の上に成り立っているのだ」と考えています。それもなんだか哀しい。闇が深い。 どうやら「忘却の河」という物語はある一家の人々それぞれの目線で語られて行く模様。 この一家に付き纏う根深い闇は戦争と関係するのか、はたまたまた別の要因があるのか気になります。
  • 2025年4月29日
    源氏物語 1
    源氏物語 1
    読書会にて「桐壺」「帚木」読了。 谷崎潤一郎訳で既に読んではいますが、角田光代さんの訳で読み直してみるとだいぶ読み飛ばしていたことが発覚。 特に雨夜の品定めのところは、こんなに色んなことを語っていたのかと驚きました。 読書会がシリーズ化されるようなので、続きを読むのが楽しみ。
  • 2025年4月28日
    新編 銀河鉄道の夜
    読書会すみれで開催された輪読会にて。 「マリヴロンと少女」「オツベルと象」「猫の事務所」を拝読しました。 「マリヴロンと少女」は6ページのとても短い物語なのでサラッ読んでしまいましたが、とてつもなく深い何かが隠されているように感じました。別れ(死)と向き合う心情ってこういう感じだよなぁ。 どこにも行かないって言ったのに別れは突然やってくる。でも、姿は見えなくともその人の存在は永遠に自分の中にあるのだから不安になることはないのでしょう。 分かっていても私はまだきちんと向き合えない。 何度も読み返したい物語でした。 「オツベルと象」は、前に読んだ角川文庫版「セロ弾きのゴーシュ」にも収録されていたので今回2度目の再読。 どことなく摂取される人と摂取する人の話のようにも受け取れて。お互い様なんだよなぁ。 昔ホストにハマっていた頃の自分を思い出してしまいました。 いやまあ酷いことして摂取する側が悪いのだけれど、そこまで付け上がらせてしまった摂取される側にも少し責任はある。 ちょっとこれはなかなか考えるべきテーマが詰まった物語なので、やはり何度も読み返したい。 「猫の事務所」も同じく2度目の再読。 猫を擬人化した物語なのでなんとなくユーモラスなんだけど、最後の方はかま猫があまりにも不憫で悲しくなります。かま猫の居場所も結局なくなってしまうし😿 パワハラという言葉がこの頃既にあったなら、速攻労基に駆け込む案件だよなぁ。 のんのんのんのん労基へと。 相変わらず宮沢賢治の表現やオノマトペが可愛くてニマニマしながら読んでいたのでした。
  • 2025年4月27日
    図書館の神様 (ちくま文庫)
    読書がなぜ楽しいのかが詰まった一冊でした。 と、同時に過去に負った傷を癒してくれるような物語でもありました。 私は学生の頃なぜ文芸部を選択しなかったのか今更後悔しています。
  • 2025年4月23日
    私は私のままで生きることにした
    軽い気持ちで開いた久しぶりの自己啓発本でしたが、意外にも今の自分に必要なメッセージがたくさん散りばめられており、これからも何度となく再読したいと思えた一冊でした。
  • 2025年4月22日
    忘却の河
    忘却の河
    輪読会にてP40~P85まで。 語り手の名前は分からぬまま語りは続く。 前回拝読したところで助けた女性のお見舞いに行き友達の話を語りだしました。 相変わらず過去と現代を行ったり来たり。語り手は過去の自分のことを友人と呼んだり、彼と呼んだり。 話し言葉にカギ括弧もないし場面もころころ変わるのだけれど、不思議と戸惑うことなく物語を受け容れれる。頭で映像化される。 さすが福永氏。 数々の死を背負い自分の人生を生きれていなかった語り手は、道端で助けた女性と出逢ってからやっと自分の人生を生きようと思えたような気がしました。 何かを抱えている大人の男性が魅力的に見えるのは凄いわかる。助けられた女性の気持ちに共感しつつ、有邪気な女性の屈託のなさに読者の心も解けるよう。 第1章は色んなことが起こりなかなか濃厚でした。次からはどうやら第1章で語り手だった男性の周りの人達が語り手として現れていくもよう。 雰囲気は「深い河/遠藤周作」に似ている気がします。 全てが語られどんな結末になっていくのか楽しみ。 映像化するならば第1章の語り手は役所広司さんでお願いします。
  • 2025年4月20日
    それはただの偶然
    先日、独立系書店とらきつねで開催された坂口恭平さんと植本一子さんのトークライブへ行った際に購入しました。 植本さんは静かで自然体な文章そのままで、ご自身のことを語られているのだけれど読者の心も掬い上げてくれるような優しさがあります。
  • 2025年4月19日
    女湯のできごと
    銭湯で垣間見れる人間模様をミリさんの記憶や観察を通して味わえるとても楽しい一冊でした。 銭湯行ってゆっくりした時を過ごしたくなります。
  • 2025年4月19日
    大おばさんの不思議なレシピ
    大おばさんの不思議なレシピ
    LINEオープンチャット読書会すみれ内で開催された「SF&ファンタジーについて語る会」でご紹介するために拝読。 ずっしり重いテーマがあるわけでもなく、わかりやすくファンタジーなのですが、優しくしみじみ染み渡るような物語でした。 不器用な主人公の女子中学生がまるで自分を見ているようで、時折クスっとしてしまいました。
  • 2025年4月17日
    死なないつもり
    積読本📚の中から 自然体で生きる画家の横尾忠則さんのエッセイ。 生き方のヒントが散りばめられていました。
  • 2025年4月17日
    セロ弾きのゴーシュ
    積読本の中から 新潮文庫版「銀河鉄道の夜」と併読しました。(こちらは輪読会でまだ読んでいる途中) 被っている収録作品もありますが、宮沢賢治の作品は何度読んでも色んな見え方がして面白い。 特に「グスコーブドリの伝記」「雪渡り」「セロ弾きのゴーシュ」が好き。 子供心を思い出せるような一冊でした。
  • 2025年4月13日
    潤一郎訳 源氏物語 (巻1) (中公文庫)
    輪読会にて 今回はP304~P325「紅葉賀」 行幸にて藤壺さんの見ている前で素晴らしい舞を披露した光源氏さん。 その後お互いの想いを交わせることはできたもののそれ以降は素っ気ない態度の藤壺さん。 これは仕方ない。むしろ藤壺さんが苦しそうで可哀想。 光源氏さんは寂しさを若紫ちゃんで紛らわすのですが、今度は若紫ちゃんが光源氏さんに夢中になりつつありまた可愛らしく嫉妬もしたり。これは光源氏さんの思惑通りにお育ちなさってきたなと複雑な気持ちになりました。 そんな中遂に藤壺さんのお腹の子が誕生するのですが、お顔は光源氏さんそっくり。そんなベビーを見て桐壺帝は手放しに喜ぶのですが、のんき君かよとツッコミたくもなるものです。藤壺さんは益々苦しそう。光源氏さんは益々傲慢に、それなのに複雑な気持ちになって涙こぼすのはいかがなものかと思うのです。 葵の上やその父にも同情してしまうし…… 「末摘花」で、ちょっぴり光源氏さんの好感度アップしたけれど、またここでダウンでした。 まぁでもよくよく考えてみると、光源氏さんは常に誰かに執着していてそれはそれで苦しそうです。心から幸せと思える平穏な日々は訪れるのだろうか。
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