

菜穂
@mblaq_0825
初めまして菜穂(なお)です。
乱読する方で、紙の本を読むことがほとんどです。
活字中毒ではなく紙をめくる中毒です。
密かに積読家として活動しています。
よろしくお願いします。
- 2026年5月25日
帰れない探偵柴崎友香読み終わった本のある暮らし積読家オーディブルで鑑賞。 坂だらけで道が消える街、雨が降り続ける監視された街など、不思議な街を探偵が転々としていく物語です。 事件解決型ではなく、夢の中を漂うような静かな読書体験でした。 物語を味わいながら、私自身の「帰れない場所」についても考えていました。 土地ではなく、“戻れない時間”を抱えて生きているのかもしれない。 豊田エリーさんの淡々とした朗読も素晴らしかったです。 - 2026年5月22日
俺の恋バナを聞いてくれ新川帆立読み終わった本のある暮らし積読家様々なスペックや年代の男性たちの恋模様を描いた6篇が収録されており、男性目線で語られる恋愛模様が新鮮でした。ただ、私自身はそこまで“キュン”とできず、「あぁ、そうなんだ」という感想で止まってしまった部分も。 けれど読書を通して、自分がこれまで経験してきた恋愛や感情を振り返る時間になりました。今の私は、刺激よりも安心できる“ときめき”を求めているのかもしれません。 - 2026年5月21日
意味よさらば古賀史健読み終わった本のある暮らし積読家古賀さんの文章はとても読みやすい。けれど、それは単に“分かりやすい”ということではなく、読者が考えるための余白がきちんと残されている文章なのだと思います。 特に、愛犬について「かわいいを言葉にすると、かなしいが近づいてくる」という一節が深く胸に残りました。 わんズとの暮らしを書けなくなっていった自分の感覚とも重なり、静かに気持ちを整理できた一冊でした。 - 2026年5月21日
古都川端康成読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて 第8回 前回お休みしてしまったので、まずはその分をひとり読み。 「松のみどり」P179~P213 呉服問屋を営んでいる太吉郎は、経営状態もよくないのでそろそろ商いを引退しようと考えてる模様。 そんな中、幼なじみ真一の兄・竜助がご登場。 千重子の店の番頭が怪しげなので、少し揺さぶりをかけた方がいいとのアドバイス。 そうして千重子に頼まれて秀男が織った苗子のための帯もできあがりました。 若い男女のみずみずしいやりとり、この後どのように展開していくのが楽しみです。 ここからは輪読。 「秋深い姉妹」P214~P235 とうとう真一と竜助に自分が捨て子だったことを打ち明けた千重子。 この2人の兄弟は千重子のことを気にかけ、色々とサポートしてくれ、なかなか頼もしい。 このまま平穏に美しく物語はラストスパートへと突入していくのでしょうか。 - 2026年5月17日
今日も、ちゃ舞台の上でおどる坂口涼太郎読み終わった本のある暮らし積読家テレビを観なくなって久しい私は、失礼ながら坂口涼太郎さんを存じ上げなかったのですが、オーディブルで偶然出会ったエッセイ『今日も、ちゃ舞台の上でおどる』がとても素敵でした。 コミカルなタイトル通り楽しく笑える作品でありながら、独特の造語や比喩表現に彩られた文章は驚くほど豊か。さらに、ご自身の失敗談を交えながらも、決して押しつけがましくなく、そっと読者に寄り添うような温かさがあります。 少し心が曇っていた今の私にとって、気持ちをゆるめ、軽くしてくれる一冊でした。 - 2026年5月7日
バリ山行松永K三蔵読み終わった本のある暮らし積読家オーディブル三作目。 建築会社の登山部を舞台に、“バリ山行”という道なき道を進む登山を通して、生き方そのものを描いた作品でした。 山にも建築にも詳しくない私には難しい部分もありましたが、「人生と登山は似ている」という感覚は強く伝わってきました。 整えられた道を歩けばいいのに、なぜか険しい方へ進んでしまう。 それでも、その生き方しかできない人間がいる。 本作を聴きながら、自分のこれまでとこれからの人生について考えていました。 躍動感があり、聴き応えのある作品でした。 - 2026年5月5日
情事の終りグレアム・グリーン,グレーアム・グリーン,Graham Greene,上岡伸雄読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて 前回欠席してしまったので、P169~P195まではひとり読み。 P196~P213は輪読。 探偵が持ってきたサラの日記を読み始めた主人公ベンドリックス。 第三部はサラの日記です。 この日記により、なぜサラが突然ベンドリックスの元を去ったのかが分かりました。 ベンドリックスの命と引き換えに、ベンドリックスとの愛を諦めることを誓ったサラ。 神の存在を信じていないのにも関わらず、奇跡を目の当たりにしたサラは誓いを破ることを躊躇します。 日記を読みながら今度はサラに共鳴してしまいました。 自分を卑下し、孤独に怯え。そんなサラの姿はとても他人事には思えず。 そして神の存在を他人に否定して欲しい、そうすれば誓いを破っても罪の意識は薄れるともがくサラの姿も胸に迫るものがあります。 それでも目に見えない神の存在に抗えないサラは…… こういう信仰心のようなものは、私にはよくわからない。神にお願い事をすることは度々あるけれど、誓いを守ったことなどほとんどありませんし。 だから思い通りの人生にならないのかしら。 - 2026年5月3日
流浪の月凪良ゆう読み終わった本のある暮らし積読家読み始めは「ロリコン」という題材に強い抵抗感があり、この物語を読み切れるだろうかと不安でした。けれど、凪良ゆうさんの静かで意地悪さのない文章に引き込まれ、単なるセンセーショナルな物語ではなく、“善良さ”や“解釈”の危うさを描いた深い作品なのだと感じました。 「事実なんてない。出来事にはそれぞれの解釈があるだけだ」という言葉が特に印象的でした。 自分もまた、無自覚に誰かを傷つけているのかもしれない。そんなことを考えさせられる読書でした。 - 2026年5月2日
火花又吉直樹読み終わった本のある暮らし積読家オーディブルで聴了。 漫才師の生き方を通して「自分らしさ」とは何かを問う物語です。自分らしく生きることと自分勝手の違いは曖昧で、その境界に迷う感覚に深く共感しました。 私はこれまで自由に生きてきたつもりでも、自分らしくある実感はなく、どこか空回りしていたように思います。だからこそ信念を貫く師の姿は眩しく映りました。 物語の奥行きをまだ掴みきれていない気がするので、今度は紙の本で読み直したいです。 - 2026年4月27日
- 2026年4月27日
- 2026年4月22日
ベンジャミン・バトン 数奇な人生フィツジェラルド,永山篤一読み終わった本のある暮らし積読家映画版は切ないラブストーリーの印象が強かったのですが、原作はもっと淡々としていて、「人生とは何か」を静かに問いかけてくる作品でした。 身体も精神も逆行し、最後には自分の人生そのものさえ失っていく主人公の姿に、“記憶や自己の喪失”への恐ろしさを感じます。 また、収録作ごとに作風が大きく異なり、「本当に同じ作家なのか」と思うほど多彩。 比較的読みやすく、フィッツジェラルド入門にも良い一冊でした。 - 2026年4月16日
愛蔵版 モモミヒャエル・エンデ,Michael Ende,大島かおり読み終わった本のある暮らし積読家ミヒャエル・エンデのモモを初めて原作で拝読。映画は何度も観ていましたが、改めて「なぜ長く愛され続けるのか」を実感しました。 特別な力を持たない少女・モモは、ただ静かに“聴く”ことで人々を癒していきます。その姿に、自分の「聞く姿勢」を省みる場面も多々ありました。 忙しさの中で、私たちは時間を“感じる心”を失ってしまいがちです。大切な存在との別れを経て、そのことを痛感しています。 説教くささなく、生きる上で大切なことをそっと教えてくれる名作。人生のベスト本に加えたい一冊です。 - 2026年4月15日
古都川端康成読んでる本のある暮らし積読家輪読会第5回 「祇園祭」P116~P146 出先で前に見た自分にそっくりだと言われた娘と再会した主人公。 娘の方は主人公を見てすぐに双子の姉だと気づき、会えたことを喜ぶ。 主人公はその事実がなかなか受け入れれなかったけれど、話を聞いているうちに事実を受け入れる。 ここにきて物語がグンと進み出しました。 主人公も双子だという娘もお互いを気遣う心が美しい。 そして、育ての親たちも本当に主人公のことを愛していて、そんな様子を見ていると心が温まります。 どんな風に物語が展開していくのかまだ予想も付かないけれど、みんなが幸せなラストだといいな…… - 2026年4月12日
読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて まずは各帖の解説(P496~P505)を輪読し、2年以上に渡って輪読してきた「源氏物語 巻一」を読了しました。 感慨深い……光源氏を知れば知るほど複雑な気持ちになるけれど、これからも気になります。巻一のまとめ感想はまた改めて。 そしていよいよ巻二に突入 「須磨」P7~P18 朧月夜さんとの密通が露見され、父の死後政治的にも失脚し孤立してしまった光源氏さんは今日を離れ須磨に下る決意をしました。 想う女性たちからとりあえず関係を持った女性たちすべてに便りを送る光源氏さんを、なんと細やから心配りのできるお方と捉えるか、どーしようもない男だわと捉えるかでだいぶ印象が変わりそう。 私はどちらかというと後者です。 そして自分の過失ではないと言い張るところを見て始めは益々どうしようもないと思ったのですが、みんなと感想を交わして気づいたのは、光源氏さんを取り巻く環境を考えたらそう思わざるを得なかったのかも。 ここら辺もう少し深掘りしないといけません。 - 2026年4月9日
情事の終りグレアム・グリーン,グレーアム・グリーン,Graham Greene,上岡伸雄読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて 第6回 第二部 P139~P166 探偵から愛人の怪しい行動(新たな男の元へ行ってる?)の証拠を掴んだとの報告。 そして主人公はその男の元へ向かう。 いやだ、修羅場かっ!と思いきや、なんか様子が違う。 主人公が会いに行った男は、愛人のことで何かを隠しているように感じるけど、主人公が思っているような関係があったようには思えない。 そして探偵がコソッと持ち出した愛人の日記。 そこには主人公への愛がつづられていた…… おぅ、主人公に対して同族嫌悪を抱いていた私ですが、そろそろ少し客観的に見ることができるようになってきました。 ここで第二部が終り、第三部はなぜ愛人が主人公の元から姿を消したのかその理由がわかっていくようになりそう。 - 2026年4月8日
古都川端康成読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて 第4回 「北山杉」P88~P115 友達に誘われて北山杉を見に出かけた主人公。 そこで見かけた少女を友達が主人公そっくりだとしきりに言う。 帰宅後もなんとなくその少女のことが頭をかすめている。 そして次に主人公の生い立ちが語られる。 やはり主人公は捨て子だったわけだけど、愛情深く育てられたことも伝わる。 まだイマイチ読み方が掴めていないけど、主人公の周りにいる人たちはみんな優しい。ふんわり優しいのではなく、強さのある優しさをもつ人たち。 そのことを感謝もしているし、幸せに感じてもいる主人公だけれど、どことなくモヤモヤを抱えているのも伝わってくる。 物語が少しずつ動き始めたように感じる。どうなっていくのか楽しみ。 - 2026年4月7日
みらいめがねヨシタケシンスケ,荻上チキ読み終わった本のある暮らし積読家荻上チキさんとヨシタケシンスケさんの「みらいめがね それでは息がつまるので」は、生きづらさや社会の窮屈さを、やわらかな言葉で見つめ直してくれる一冊でした。 評論家らしい鋭さはありながらも、荻上さんの文章は決して断定的ではなく、読者と同じ地平に立ちながら語りかけてくれます。そして、その隣に添えられたヨシタケさんのイラストと言葉が、ふっと肩の力を抜いてくれるのです。 特に心に残ったのは、“適切に嫌いになる作法”という言葉。嫌悪感に飲み込まれ、自分自身を苦しめてしまった過去を思い返しながら、人との距離感について深く考えさせられました。 - 2026年4月6日
情事の終りグレアム・グリーン,グレーアム・グリーン,Graham Greene,上岡伸雄読んでる本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて 第5回 第二部 P114~P138 遂に愛人の夫に妻に探偵をつけていることを打ち明けた主人公。 そこから主人公と妻の関係を察した夫。 夫は一旦憤慨したものの、同じ苦しみを共有できるものとして受け入れた。 相変わらず主人公は自分勝手だなと思う。 そして夫のことは哀れに思う反面、妻への愛が深いこともわかる。 しかし、不器用な男たち。 そして主人公は愛人との最後の日を回想。 彼女は「愛は終わらない」と告げて、主人公の元から姿を消していることがわかった。 遠藤周作が影響を受けたであろうことが色濃くわかる場面でした。 「愛は終わらない」深い言葉だ。 私もこの境地に達したい。 - 2026年3月31日
心の浮力平原奈央子,イ・スンウ(李承雨)読み終わった本のある暮らし積読家家族、喪失、生と死――さまざまなテーマを描いた八篇の短編集です。 派手な物語ではないのですが、どの作品も静かに読者の心へ入り込み、奥にある傷へそっと触れてくるようでした。 登場人物たちの感情の揺れに、自分自身の記憶や感覚が重なる瞬間も多く、「わかる」というより、「痛みが響く」という読書体験。 李承雨という作家は、人の心の深い場所を丁寧に見つめる人なのだなと感じます。
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