ベイジアン "成瀬は天下を取りにいく" 2026年2月3日

成瀬は天下を取りにいく
成瀬は自分の信念がある女性だ。「私はこの夏を西武に捧げようと思う」と文頭にあるように、大きいことを言って、達成しようと試みる姿が印象的だ。何をやっても上手く、周辺から浮いてしまう存在だが、そんなことは気にせず我が道を突き進む。 その親友的存在の島崎は、成瀬の良き友であり理解者だ。交友関係も人並みにあり、よくいる人物像だ。成瀬の行動を見守り続け、またM1に一緒にでるお人よし?でもあった。(高校は別) 同じ中学から高校に進学した大貫は成瀬に劣等感を抱きながらも自分と折り合いをつけて育つ、多感な高校時代を表現し、一番感情移入しやすかった。 総じて、短編集を通じて、少しずつ時系列的に物語が進んでいく本編では、成瀬とその周囲の環境や人がどのように交わっていくのかを楽しむ物語だ。人それぞれ感じ方は違うけれど、成瀬という人を多面的に理解させる補助装置としての接し方をしてくれる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved