橘海月 "仮面同窓会" 2026年2月4日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年2月4日
仮面同窓会
仮面同窓会
雫井脩介
終始胸くそ悪い展開が続き、ある地域特有の風習や学校行事がちょうど事前にSNSで流れてきて話題になっていたのもあってゾッとした。主人公の臆病さも、それ故に歯切れが悪く裏目な行動に出てしまうのも読んでいてイライラが強い。話はミステリだが、犯人なんかどうでもいい!と途中で叫びたくなってしまった。 物語には、犯罪かそれに類する行為を共有することで結束を増す男達と、その醜悪さが複数登場しこれでもかと描かれて反吐が出る。一度縛られると逃げ出せない、濃い地域の人間関係の密度も。ああなると従うか、相手か自身の命をかけて抗うかしかなく、そうなった時点で詰みだなとも。意外な犯人からの展開はコミカルで落ちは上手いと思わせられたが、それどころではなく、それすらも薄ら寒かつた。
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