
りなっこ
@rinakko
2026年2月4日
キルケ
マデリン・ミラー,
野沢佳織
読み終わった
再読。素晴らしかった。大好きな神話の語り直し。太陽神の娘でニュンペ(「花嫁」の意もある)キルケは、囚人プロメテウスと言葉を交わし人間に関心を持つようになる。そして魔力を手に入れるが、ゼウスに咎められ無人島へ追放となり…。
『変身物語』では逆恨みとされるスキュラへの仕打ち(と、その後の自責)、妹パシパエの出産(!)、ダイダロスとの出会い、気を許せないヘルメスとの付き合い、そしてオデュッセウス…。といった、神話で馴染みの人物や出来事がキルケの視点から語られる。ペネロペの造形も好ましかった。
オリュンポス神族から見下されるキルケが、傲慢な神々の愚かさや醜さを見抜き、女神らしくない自分と折り合いをつけながら生きようとする。ラストは胸がいっぱいになった。


