しろくま
@shirokuma1909
2026年2月5日

アデナウアー
板橋拓己
読み終わった
借りてきた
西ドイツ初代首相をつとめたコンラート・アデナウアーの伝記。本書はアデナウアーの首相在任期間を①内政における自由民主主義体制の定着、②外交における「西側選択」に特徴づけられる「西欧化」への転換点と位置づけ、その推進者としてのアデナウアーを重視している点に特徴がある。
1949年から63年まで、彼自身の年齢で言うなら73歳から87歳までアデナウアーが首相をつとめたのも驚きだが、戦後日本における吉田茂、鳩山一郎、岸信介、池田勇人らの役回りをすべて担ったような存在だという点も驚いた。また、アデナウアーがドイツ国民から評価される反面、独善的で猜疑心の強い人物だったという点も興味深かった。
日本の戦後史、とりわけ戦後補償や諸外国との関係を考えるうえで、ヒントを与えてくれるような本。
