
読書猫
@bookcat
2026年1月30日
読み終わった
(本文抜粋)
“2023年12月1日、刑事司法の世界にドラスティックな変化をもたらす制度が始まった。
それは受刑中の加害者に、刑務所や少年院を介して被害者や遺族の心情=こころを伝えることができる制度である。「殺された側」から「殺した側」へ、「殺した側」から「殺された側」へ、文書による交通を法律が担保するのだ。法律の正式名称は「刑の執行段階等における被害者等への心情等の聴取・伝達制度」(『心情等伝達制度』)という。”
“「加害者に答えを求めてもムダなんですよ。それでは私にとっては全然足らんのです。わかりますか? 全然足らんのです。うちの子どもは加害者に殺されているのだから、加害者がどれだけ苦しもうが足りないんです」”
“全体数から見ると、「心情等伝達制度」が利用されたケースは氷山の一角にすぎない。利用されない理由はさまざまだろうが、「被害者の言葉が通じない」「関わりたくない」「逆恨みされるのではないか」等の理由で、諦め、怒り、泣き寝入りをしている相当数の被害者が「暗数」として存在していると私は予想する。”