
ジクロロ
@jirowcrew
2026年2月7日
チェンソーマン 23
藤本タツキ
読み終わった
(死の悪魔)
世界から死がなくなるのが
戦争の悪魔の目的でもある
戦争の悪魔は終わらない第二次世界大戦を
始めようとしている
世界中の死なない人間達が
永遠に憎しみあい傷つけあう
それが戦争の悪魔の夢
……未来では私の力が発動し
人類が絶滅する予定だった
それを止める為に私がたくさん頑張った結果
未来が変わって……
もっと最悪になっちゃった。
(デンジ)
なんかよお……
ハナシがデカすぎて嘘くせえ
オマエが死の悪魔だってのも
オレ信じてられねえんだけど
ただのイタイ女なんじゃねえか?
(第211話「戦争・パンツ・チェンソー」)
人類の恐怖が悪魔を呼ぶ。
そして悪魔と契約した人類は
悪魔の「飼い犬」(byマキマ)となり
身体を乗っ取られる。
悪魔は人類の恐怖を力にする。
その物語の構造だけみると、
『イリアス』(ホメロス)に似ている。
という直感がはたらく。
人類は、何かとハックされている。
アキレウスの怒りは、
軍神アレスや女神アテネにより
煽られたり差し止められたりする。
神々はアキレウスの感情を支配する。
神々は選ばれし人類を「寵児」とし、
「駒」として弄ぶ。
人類そしてその命運は、
個々人の意志を超越した巨大な力、
悪魔や神々の介入を余儀なくされる。
『チェンソーマン』も『イリアス』も
「オモチャ」の話である。
人類が「オモチャ」にされる所以は、
その命運に、不条理に、
鮮やかなまでに足掻いてみせるから。
デンジの性欲は、
悪魔の想像を超えた「馬鹿騒ぎ」をもたらす。
ギリシャの英雄たちの名誉心、その貫徹は
ときに神々には成し得ない「輝き」をもたらす。
超越者たちを喜ばせるもの、それは
彼らの「必然」を無視する
彼らの理不尽を「理不尽だ」と嘆かない
選ばれし人類の馬鹿や英雄がもたらす
「規格外の混沌」である。
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この世の多くのデカいものの
発想自体 ヒマのたまもの
(『ヒマの過ごし方』 スチャダラパー)
超越者たちにとって、
「馬鹿」も「英雄」も同じようなモノである。
「オマエが死の悪魔だってのも
オレ信じてられねえんだけど」
そう言うデンジが唯一信じられるものが
自身の「性欲」、つまり
悪魔が見せるパンツであり、
裸であるということ。
デンジの性欲に、怖いものはない。
デンジに限らず、
大きな意味で生命とは、
本来そういうものなのじゃないか。
デンジは悪魔にノせられて、
人知ではどうしようもない世界をファックする。
Easy, you make it easy
Easy, you make it easy
Easy
Had my share of lovers
and I've seen things
that you never have seen before
though it makes you different
and I'd be insatiable for asking more
(『You Make It Easy 』 Laura Tequila Logan
and the Tony Williams Lifetime)
「insatiable」の活(イ)かし方次第ということか。
思いの外深い。のか。
浅からず、深くね。
超越者タツキを深読み。
