管太
@r_f_1
2026年2月9日
負けヒロインが多すぎる!(8.5)
いみぎむる,
雨森たきび
読み終わった
ぬっくん、よくない。刺されないように頑張ってほしい。
温水くんが主人公ではなく、ガールズ(特に八奈見さん)がメインに描かれていると感じた。温水くん視点の時はこの作品特有の口に出すセリフとモノローグとしてのセリフの使い分けが面白い。それ以外の視点では一人称に近い三人称でヒロインたちの内面も描かれる。
原作『負けヒロインが多すぎる』には、狂気的な愛を持つヒロインが幾度となく描かれている。普通ならコメディにならないくらい怖さを感じる恋心。その狂気的な愛を、温水和彦という鈍感な主人公によってコメディとして描かれている。これはとんでもない小説なのかもしれない。特に朝雲・白玉・佳樹の三狂気女は、読んでいるだけでヒリヒリしてくる。朝雲さんのエグさ。純文学かと思った。これをコメディとしてラノベの文体に落とし込んでいるのはすごい試みなのかもしれない。白玉ちゃんの魅力はすごい。現実で出会ったら絶対に好きになってしまうと思う。こういうエグい女子が現実にもいそうで怖い。こういう女子の目的は何なのだろう。かのかりの七海麻美みたいな底知れぬ怖さがある。佳樹は切ない。
そしてこの巻は八奈見さんの巻だ。八奈見さんは過去の恋愛で吹っ切れられず、負けヒロインになった。八奈見さんは煮え切らない女の子なのだ。そして今対象を袴田から温水くんに移して同じ恋愛が再生産されている。
八奈見が頑張って自分の恋愛を掴み取ることが、勝ちヒロインになることができるのか――ピアスに手を伸ばせるのか――大注目だ。
ヒロインレース的には檸檬がリード、それに継いで想いを伝えた馬剃さん。あとは温水くんの恋愛対象に入っていないのかもしれない。
今一番ノリにノッているラブコメ。そろそろ終盤に差し掛かるのかもしれない。