ほせ "完全版 アンネの日記 (文春..." 2026年2月7日

ほせ
ほせ
@coffee_dog
2026年2月7日
完全版 アンネの日記 (文春文庫)
完全版 アンネの日記 (文春文庫)
アンネ・フランク,
Anne Frank,
深町真理子
ずいぶん長いこと読んでいた。ずっと読みたい本の一冊だったのだけれど、やっと読むことができた。 子供の頃に偉人の漫画シリーズの中でアンネのことを知った記憶があったのだけど、あの漫画はとても忠実なものだったんだなぁと時を経て答え合わせが出来てしんみりしてしまった。 架空の話のような感覚で読んでいる中で、たまに現実的な話で引き戻される。アンネが自由になりたいと独白する日や外の情勢について書く日だとかに普段は見せない恐怖や緊迫感を感じて、本当に起こっていた話なんだということを突きつけられる。 自分自身にもコロナ禍で家にいないといけないことの閉塞感やストレスに心当たりはありつつも、それよりもさらに自分の存在が外に知られることが自分や仲間の死に直結していることがどれほどの精神負担になるのか…想像の範疇を越えることはできないけれど痛いくらいに伝わってきた。 一番心に残っているのがアンネが自分の将来について思いを巡らせていた日。あそこが一番心にきた。輝かしい将来を思い描きながらも、自分の運命を悟っているかのような言葉がその先を知っている身としては刺さりすぎて… この表現が正しいかはわからないけれど、内容は思っていたより楽しんで読めた。それは、彼女に文才があったからだという感じがした。そこでも彼女の将来性を感じて…時代を切り開く人になっていたかもと辛かった。 15歳のアンネ等身大の文章も興味深かった。思春期ってこんなだったなと自分とアンネの共通点を感じた。生きた時代も国籍も違うけど、人はあまり変わらないのかもと思った。 あとがきも良かった。訳者のあとがきが心に残った。日本人というルーツを持ってこの本を読む人に向けられていて、歴史を知ることの大切さやそれを踏まえることの重要性を言語化して、心に残してくれた気がする。
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