
Tomy
@books_tomy
2026年2月10日
プラスティック
井上夢人,
田中博
読み終わった
読み始めて割と早い段階でネタについては分かってしまったので答え合わせをする感覚で読み進めていったのだが、最後の最後まで小説の体裁が「フロッピイディスクに保存された54個の文章ファイル」である意図がわからなかった。小説がこの形式であるということに意味があるんだろうけども、だとしたら着地点はどこにあるんだろう?と疑問を持ちつつ読んでいたら最後にジーンと心に響く結末が待っていた。
この小説が「フロッピイに保存された文章ファイル」であるという構成の意図が結末へ収斂していく様が見事でネタが分かってしまってもとても面白く読むことができた。
最後の54個目の文書ファイルを読んだ時、この小説の本当の主人公がその後の人生をどう歩んでいくのか想わずにはいられなかった。
謎の提示の仕方、トリックのネタ及び小説の体裁がうまく融合したイレギュラーだけどもとても面白いミステリ小説。