
橘海月
@amaretto319
2026年2月12日

本を守ろうとする猫の話
夏川草介
読み終わった
書店を営む祖父を亡くした高校生の夏木は、人の言葉を話す猫に導かれて不思議な本の迷宮に誘われる。
想像通りに物語が進み、予定調和な結末を迎える。温かな登場人物は魅力的だが話の筋が単調で、まるでラノベのようだなと思った。いや、ラノベの方がずっと面白いけど。
ただ物語が単調で、予想通りなだけならよかったが、私が一番鼻についたのは全編を通して感じる説教くささかもしれない。なるほど私も本好きだし本に価値を置いている。だがそうでない現実に対して、主人公がヒーローよろしく対峙した上であの結末はどうしても説教くさい…となってしまった。
いや、好きな人は好きだろうし、感動する物語だとは思うのだけれど、とにかく私にはあまり合わず退屈だった。いっそ不思議な世界に行かない現実の話だけだったらよかったのに。そっちはとても読みやすく面白かったよ。


