
-ゞ-
@bunkobonsuki
2026年2月12日
人類の都
ジャン=バティスト・マレ,
田中裕子
第一次世界大戦を勃発する前の世界では、世界平和の機運が確かにあった。世界平和を願う夢想家・ヘンドリックとその義姉・オリヴィアは、建築家のアデラールとともに世界の首都<世界コミュニケーションセンター>の建設に挑む。
読んでいくうちに胸中複雑なものが去来した。ヘンドリックとアデラールは度々仲違いするのだが、アデラールが世界大戦で従軍したことをきっかけにお互いが歩み寄った。
皮肉である。ヘンドリックの願った世界が片隅に実現した瞬間だった。世界が戦争に巻き込まれていく中で、個人間の仲は癒され、融和したのだから。戦争が誰かの争いを止めることもあるのだ。