
Tomy
@books_tomy
2026年2月12日
雷神
道尾秀介
読み終わった
とても面白かった。
本作では明確なトリックというものはなく、ちょっとしたズレというかボタンの掛け違いみたいなものが真実を覆い隠してしまっていてそれが過去と現在で発生した事件の不透明さに繋がっており救いようのない悲劇の連鎖が起こっていく。
その食い違いを解消していくことが本作の謎解きにあたるんだけれど、「そことそこが繋がるんだ!」と驚愕したりピースが収まるべきところにはまっていく快感があった。
登場人物の脆さや心の機微といった心理描写がうまくて人間ドラマとしても面白いだけじゃなく謎の提示の仕方もよく練られており、構成の妙が光るすごく良くできたミステリだと感じた。
