読書猫 "考えるマナー" 2026年2月12日

読書猫
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2026年2月12日
考えるマナー
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中央公論新社
(本文抜粋) “世の中の趨勢とは逆に、他人に伝えないことを増やすようにしてから、わたしはかなり気が楽になった。「誰にも言ってないので共感されようがない」という状況に自分を持っていくと、「共感されたいけどしてもらえない」苦しみから距離を置けるのである。” (津村記久子「日記のマナー」より) “断念によって心のステージが変わる。そのときはじめて、土俵から最後まで降りずに、この苦しい果てしのない時間を共有してくれた相手への思いやりがかすかに芽生える。ともにもがき苦しんだその時間を確認したあとにしか、納得は起こらない。そのあとである。「理解はできないけれど納得はできる」という言葉がふと漏れもするのは。” (鷲田清一「納得のマナー」より) “その場にいる人が皆同じ年齢だと、自分の成長の度合いがよく見える。でも同時に、何もかも持っている必要はないと感じた。わたしが持たない特質を、他の誰かが持っていて、その逆もまたある。それでいい。しがらみのない社会の縮図を改めて眺めるとそう思う。たくさんの他者がいるんだから、自分はさして足りなくてもいいのだ。そして皆が、懸命に生活している。” (津村記久子「同い年のマナー」より)
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