むこうやま "タイミングの社会学" 2026年1月31日

タイミングの社会学
これも1月に読んだ本の記録。 もう、私が言うまでもないけれど名著だった………すばらしすぎる。 「貧困を生きることは時間的予見を喪失することである」。 このことを、「貧困を考える」のではなく、「貧困を生きる人の思索から考える」。一般性の高い説明モデルを構築するのではなく、人びとの「ものの見方」に分け入るために理論を必要とする。 この倫理観が結果的に、これまで描かれてこなかった貧困地区を生きる人たちのレジリエンスを掴むことにつながっているのだと思う。 そこに生きる人と共に書く。眼力をつかって権力構造を暴く。 周辺に押しやられた人たちには眼力「しか」残されていないのではなく、それさえもが抵抗の立脚点となる。石岡さんの温かくも鋭い眼差しに、日本にいる私も救われたように思う。
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