K野 "風の港" 2026年2月14日

K野
K野
@knocano
2026年2月14日
風の港
風の港
村山早紀
羽田空港を舞台にした四つの連作短編。登場人物が話を跨いで少しずつ関わる話。 漫画家の仕事に一区切りつけて故郷帰る人、空港書店で働く人、中学生の時のこの空港で絶交した親友と偶然再会した人、長く世界を旅し続けた奇術師。 スイートビターな話のかなりスイート寄り。 設定はすごくいいし優しい話なんだけど……なにかしらの後悔や心の傷がある設定のせいか語り手の自虐めいた回想がやたら多くて、しかも同じ内容をいろんな角度から繰り返すのでくどく感じてだんだん気持ちが離れてしまった。 そんな風に今がどの時期の感情を書いているのか行ったり来たりする中で知っていたはずのことに驚くような描写があったり「そんなことがあったのにこんな風になる?」みたいな事実が後から明かされたりと、ちょっと「信用できない語り手」を話を読み続けたような疲れを感じてしまった…題材は良かったのだけど…
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