
碧の書架
@Vimy
2025年3月13日

肉弾
櫻井忠温
ちょっと開いた
歴史NF@碧の書架
日露戦争、旅順攻囲戦の実体験に基づいて書かれた戦記。一部分を転載すると、「肺肝より小声に絞り出したまいしこの最後の訓戒、予は戦場馳駆の間、つねにこの語を繰り返して師恩に背かざらんことを期していたのである。」みたいな文体です。
…えぇ、私はタイトルの「現代文」の意味を勘違いしていました…wなんか翻訳的に現代語で書き直されているのかと…w
文章に慣れてしまえば、文字は大きめで読みやすいので問題なさそうです。何となく漢文っぽいリズムがあって、「淼々(びょうびょう)たる大洋」のように初めて見る表現もありました。
同じ日本語でも100年ほど遡るだけでこんなに違うんだ、という事も面白いです。明治、大正の空気を感じられます。