華氏423
@fahrenheit423
2026年2月14日
言語の本質
今井むつみ,
秋田喜美
読み終わった
言語の本質というより、オノマトペの話。
一般向けの入門としては面白いのではないかと思うが、用語の使い方の曖昧さとそれに付随する論旨展開の甘さが気になり、結果的に全体を通して主張の妥当性を懐疑的に感じた。
たとえばAIというときに、AIと言語の付き合いは統語的アプローチから統計的予測に向いて変遷し、ついにLLMに至ってはなぜある回答が出たかすらわからなくなった技術であり、とても一語にまとめていい付き合いだとは思えない。
それはそうとして自分はバイリンガルだが、日本語の古語のオノマトペは全く感覚的にわからないが、英語は古語も含め見ればまあわかる。本作の前提にあるように日本語のオノマトペが優れているなら、乳児期のオノマトペの洗礼を受けて、日本語の古語のものも直感的に理解できて良さそうなものである。
実体験から言うと幼少期の語りかけうんぬんより、生活実感としてオノマトペの元となる音に近い発話表現を聞き、発話し、それが感覚と結びついたかどうかに尽きるのではないかと、なんとなく直観的には思う。ヒトの直観がどの程度アテになるかはさておき。