本の王子さま "人間失格 (角川文庫)" 2026年2月15日

人間失格 (角川文庫)
人間失格 (角川文庫)
太宰治,
梅佳代
もう大分前に一度だけ読んだけどほぼ忘れているので再読 案の定読みながらこんな終わり方だったっけ?となり初見のように読むことが出来た ただ、初見の時とは確実に読んだ後の心持ちが変わっだろうなと思った 読み始める前(確か陰鬱な話だったよな)と思って読んだんだけど今回読み終わった時の感想が(そんなに悲惨な話に感じないな)だったから 何となくだけど人間失格と烙印押されてテツと暮らしてる葉蔵は、何というか安堵してそうだと感じた 背負っていた罪悪感に、人間失格という相応の罰を与えられて、相応しい場所に据えられて流れる時の中で揺蕩ってやっと心中穏やかになれた様に見えた 罪の意識がある人間は断罪されるまでが酷く恐ろしいだろうというのはとても想像できる (自己肯定感の低い人間は粗末に扱われる方が安心するというのも当てはまるかも) ただ葉蔵の不幸は、その罪の意識は周りが背負わせたものではないということだと思う マダムが言うように父親初め、周りの環境の悪影響はあったにせよ葉蔵自体は他人から見れば神様みたいな人間で、そういう人間が進んで罪悪感を背負って生きてしまうと、神様みたいじゃない周りの人間にはその罪悪感をどうこうは出来なくてきっと顛末を見守るしかなくなっちゃう マダムが葉蔵を神様みたいな人と称したのは、葉蔵にとって救いなのか怖いことなのか、まだ私にはわからないな
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved