濾紙 "定本広津柳浪作品集" 2026年2月23日

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@roshi_bluelace
2026年2月23日
定本広津柳浪作品集
ネタバレあります。 【今戸心中】  文アルで暗いイメージがあったので文章もそうなのかなと思いきや、口語文(?)で台詞が思ったより人間味があって、花魁吉里の未練長めの妄想に引き込まれていたようで、ページがいつのまにか進んでいた感じです。 誰も報われず誰もいい思いをしないので確かに後味はいいものでは無いかも知れないんですが、これはこれでそういう一幕という事で、感想の方向性を考えさせられるお話でした。なんと言っていいのか……!あんまり悲惨とは思わないんですけど、なるべくしてなってしまったというか。 平田は別の地で幸せになるかもしれないし、善吉は心中までは思っていたか分からないし(最後にお酌だけだったかも)、吉里は周囲の人を怒りや混乱の渦に巻き込みながら善吉との心中、だが心は死ぬまで平田を思っていたかもと思うと……登場人物それぞれを思ってしまうとなかなか煮え切らない気持ちにはなりました。ただ痩せてしまうほど思い詰めるという思いの強さの描写が、思ったより情熱というか情念?が入るんだなと。 それと環境の描写が思ったよりも細かく描かれているなと思いました。 【花の命】(2/15) 文章の流れが良くて、人が一応無事だったので(重要)、しかもオチが面白くて良かったです。本人評価が低いらしいせいか、今、本屋さんで手に入る広津柳浪集には載ってなさそうですごく勿体ない。ラストの場面、重さが違う時点で気がつくのでは……!?と思ったものの、文章ならではのアッっという展開は見ものでした。比較的悲惨じゃないのもあるんだなと、二人の決心出来ない台詞回しが良かったです。序の文章が朗読した時にすごく良くて、好きな作品になりました。 變目傳(2/23) を読みました。
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