仲間安方 "足音が聞えてきた (新潮文庫..." 2026年2月15日

仲間安方
仲間安方
@pippo_3520
2026年2月15日
足音が聞えてきた (新潮文庫 し 24-3)
白石一郎の小説は、『秘剣』『天上の露』など、女性的な視線にフィーチャリングした夫婦の情愛ものに独創性を感じます。昔から大好きな時代小説作家です。そういう意味ではこの短編集も例に漏れずですが、ミステリーもいける、経済ものもいける、と作家の掘れば掘るほど味のある深みのある描写が楽しめました。個人ベストは『秘剣』ですが、暫定2位です。すーごくおすすめ *** 時は江戸時代、借金で追い詰められた藩が、市井のよくわからん経済学者の「責任ある(?)積極財政」を全力で担ぎ上げた結果、経済学者はなんか市民の推しキャラみたいになり、貨幣価値が半分になり、インフレで物価が上昇し、備蓄米が底をつき、取引相手からは愛想をつかされ、なんかもうめちゃくちゃなことになって大爆発するめっちゃ面白い時代小説があるんですよ。読みたくなりませんか。他意はないんです。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved