こよなく "けものたちは故郷をめざす" 2026年2月17日

こよなく
@funyoi
2026年2月17日
けものたちは故郷をめざす
主人公の久三は故郷を奪われる。おかしな話だ。故郷はここにあるのに。戦争が故郷を奪ったのだ。いや、国家という制度が故郷を奪ったのかもしれない。 証明書が無ければ、日本人の居住地にも入れない。国境も国籍も制度に過ぎないし、その制度が与えてたのは帰属意識ではないか。 一方で、高石塔は本当の名前も国籍も定かではない。どこにも所属せず、自由にみえる。でも最後は狂った。チョッキも奪われ、帰属がする場がなくなり、崩壊した。 故郷とは、思い出の記憶か、帰属意識か。その二つは全く同じでも、全く別物でもない。相互作用し故郷を支えてる。だから故郷は、あるのになくなる。 自分は、帰属意識ってダサいなって思ってる。オリンピックで自国を応援する理由も無かろう。ただ親近感が湧くから応援するんでしょ。いや、勝ち負けに乗りたいだけなのかな。でも親近感ってバカにならないからな。 思い出の記憶はもっとばかにならないし、記憶こそがアイデンティティの核だと思ってるから、記憶が故郷と紐付けられると、帰属意識とごっちゃになるんじゃないか。 故郷って、所属する人と記憶を共有できる装置でもあるから強い。だから故郷をめざすし、自国を応援するのかも。 しかし考えてみると、満州には元々住んでた人が居るはずだし、日本は、朝鮮や東南アジア諸国を植民地支配しようとして、故郷を奪おうとした側だよな。
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