食いしん坊ちぇりぃ "戸越銀座でつかまえて" 2026年2月17日

戸越銀座でつかまえて
家族全員なんの予定もない週末。 我が家で大人気の過ごし方は 元気なら戸越銀座での食べ歩き散歩で 疲れてたらスーパー銭湯。 わざわざ電車を乗り継いでまで行きたくなってしまうあの戸越銀座の出身だなんて!羨ましい!この本で書かれているのは戸越銀座での著者の自由な日々。払わなければならない代償も大きそうだけど、安定や計画性から離れ自由を尊ぶ生き方も羨ましい。同窓会のくだりが面白かった。ひねくれすぎてて。 同じ著者の『転がる香港に苔は生えない』を読んだ時も彼女の目に映る香港の街並みや、過ごした時代に羨ましさを超えて嫉妬したんだったな。 この本でも商店街でのお買い物のくだりで香港のこと思い出す記述があったので抜粋。 「これはなつかしい感覚だった。どこかで体験したことのある感覚だ。どこだったか……商店街を当てずっぽうに歩くうちに思い出した。 そうだ、香港や中国でだった。 香港や中国では、商人は無垢な消費者をだましてもよい、という暗黙の了解があった。何も言わなくてもだまされないのは、人脈の輪の内側にいる顔見知りの人間だけ。内輪の人間はいくらでも優遇するが、輪の外の人間はいくらでもだましてかまわない。酒費者はだまされたくなかったら、長い年月をかけて人間関係を構築するか、あるいは選別限を磨いて日々商人と闘うしかない。要は、だまされるほうが愚かなのだ。 私は物理的には故郷に戻ったけれど、現実にはアジアの見知らぬ土地へ移り住んだ旅行者と同じ立場なのだった。 母が構築した商店街での特権的立場は、長らくこの世界から離れてしまった私には世襲されない。どうしても優遇されたければ、これから腹をくくって二、三〇年はかけなければならないのだろう。」(p52)
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