
水波
@umi_24
2026年2月18日
とわの庭
小川糸
読み終わった
つい最近買った本です。読み終わりました。
凄く感動し、生きていることの素晴らしさを、今まで読んできたものの種類とはまた違う新しい形で感じ取れた気がします。下は、読む人によってはネタバレになってしまうかもしれないので気をつけてほしいです。
" まぶたを閉じると、屋根裏部屋の窓から空を見上げる、幼い日の自分の横顔が見えた。髪の毛を風になびかせながら、その子は一心に青空を見上げている。あなたにも、こんなに幸せな日が訪れるのだと教えたら、果たしてあの子はそれを信じるだろうか。 "
私は読んでいる最中に出てきたこの文で思わずため息が出てしまいました。すごく刺さったんです。
辛くどうしようもなかった過去の自分を
「あの子」や「その子」と示し、
今はもう辛くない現在の自分が、過去の「あの子」に現状を伝えて、果たしてそれを信じるかどうか。
そうやって現在と過去を綺麗に示す、たった3文の短く、儚いこの文に、私は心を掴まれました。
そして決してその文だけではなく、この物語全てが素敵でした。
普段は、辛い話が示されていると読むのを中断したくなったり、してしまうことがあるのですが、この本は、どんなに辛い現状が書かれていても、読むのをやめたいなんて思うことはありませんでした。
綺麗に包まれている、そう思います。
徐々に主人公が救われていく、光に包まれていく、主人公が光になっていく、そんな展開が、とても面白かったです。
目が見えないからこそ知れる世界の美しさ、愛おしさ。嗅覚で世界の好きな部分を見つけていく主人公の姿に心打たれました。
買ってよかった。読んでよかった。
心底そう思います。
皆さんも是非機会があれば、読んで見てほしいです。



