
きらた
@kirata
2026年2月18日

もしかして ひょっとして
大崎梢
読み終わった
どこにでも居る普通の人が過ごす日常の中に紛れた小さな謎
〜 もしかして、ひょっとして 〜
そんな小さな謎に目を留め解いた時、少しだけ心が前を向く
人との丁寧な関わりが綴られ、あたたかな気持ちで締め括られる6つの作品が収録された短編集
「小暑」
赤ちゃんを抱え電車に乗る私
転がり落ちたおもちゃをきっかけに老婦人と会話を交わし、彼女の昔話に耳を傾ける
「体育館フォーメーション」
最近男子バスケ部の様子がおかしい
罵りや恫喝が飛び、居合わせた他の部は顔色を変える事態となっている
男子バスケ部に一体何が起きているのか
「都忘れの理由」
長年勤めていた家政婦さんが突然辞めてしまった
ずっと良好な関係を築いていたと思ったのに
― あなたはほんとうに朴念仁だから ―
亡き妻の言葉が蘇る
私は知らず知らず彼女(家政婦さん)を傷付けてしまったのだろうか?
「灰色のエルミー」
飼い猫を預けた友人が事故に遭って大怪我をした
意識のない友人を見舞った際、猫の所在を尋ねられ、栄一は思わず口を噤む
― 猫を預かったことは、誰にも言わないで ―
友人のその言葉にはどんな意味があったのだろうか
「かもしれない」
子供に読み聞かせている絵本をきっかけに過去の出来事に思いを馳せる昌幸
それは同期入社の菅野が起こしたヘマからはじまる1連の出来事で‥
「山分けの夜」
高齢者施設に居る伯母の頼みを聞き向かった先で伯父の遺体と遭遇した卓也
何者かに殺されたと思われる伯父
しかし卓也は通報をせずに逃げ出した
何れの話も“お人好しの語り手が遭遇した謎に立ち向かう”みたいな話で、多くはほんわかした読後感を抱ける作品ばかりです
最初の話は軽いどんでん返し的な感じ
ん?ん?謎?どこ?って思いながら読んでいると「あっ‥」となるタイプ
私的には「体育館フォーメーション」「都忘れの理由」「かもしれない」の3作がとても良かった
特に「体育館〜」が良かったけども、犯人に言及はなかった気がするな!?←アッ
ミステリのカテゴリに入れるにはやや淡い(弱い?)気がしたので、おすすめミステリだよっ!とはいえませんが、大崎梢作品らしい柔らかな作風が心地良かったです
最後の話の「山分けの夜」は、被害者が酷すぎなんだけど、自業自得的でもあるんだけど、それでもなんだか‥ねぇ?って感じで、私はひっかかっちゃって、爽やかとかスッキリとの気持ちになりませんでした
なのでこの作品だけはほんわかした読後感とは違うと感じました
話としては(話の構成は?)嫌いじゃないんだけどねぇ(´ー`A;)

