放浪カモメ "ざんねんなスパイ" 2026年2月19日

ざんねんなスパイ
少し抜けていて頼りない主人公が活躍する話は古今東西数多語られてきたが、ここまで頼りない主人公ははじめてだ。スパイなのに、ツッコミどころありまくり。一般人のこちらがその能天気ぶりにハラハラドキドキさせられる。 主人公以外のメンバーも独特だ。 突然玄関を叩き福音を届けにきたと言い張るイエス、頼りない相棒、中華料理が得意な市長とそのインド人の運転手、敵組織のスパイ、コンプライアンス配慮がゼロの厄介者、密かに企みを遂行する隣人のマダム、さらには巨大化したリス(巨リス) はちゃめちゃでカオスな人物たちが、読み進めていくにつれ渾然一体となって、さらにカオスなラストに向けて突き進んでいく。 これだけカオティックなのにも関わらず、くすりと笑えて、ページをめくる手は止まらず、脳内ツッコミも止まらない。それでいて、それぞれの登場人物への愛着はどんどん深まっていく。 読み終えた後は巨リスとタップダンスを踊りながら中華料理が食べたくなること間違いなし。
放浪カモメ
@wandering-kamome
伊坂幸太郎推薦とのことで手に取ってみたが、確かに大きなくくりでは雰囲気が似通ってる気がする。頼りない主人公という点では、『グラスホッパー』などに登場する暗殺者のてんとう虫を思い出した。 ただ、『ざんねんなスパイ』の主人公は今まで実戦経験がなく本部の掃除係をしていた老人スパイの初仕事という設定である(この時点でなんとも読みたくなる設定である)のに対して、てんとう虫は頼りないながらも現役バリバリの能力の高い暗殺者であり、ピンチに陥ってもその運動能力と機転で毎度なんとか危機を脱出している。
放浪カモメ
@wandering-kamome
読書メモのためのメモ 個人では止めることのできない、集団の不満や暴動 「我々」と「あいつら」ではなく、「US(わたしたち)」という捉え方 気づいたら飛行機に乗せられてる=抗えない流れ スペックや評価など外部化された価値基準や気付かぬうちにその基準に組み込まれていた自分の夢から解放され、自身の内部に価値基準を持つことへの変遷、希望
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