
amy
@note_1581
2025年3月13日

明治乙女物語 (文春文庫)
滝沢志郎
かつて読んだ
フェミニズム
江戸時代に武士が生理用品を作る内容で有名な「月花美人」の著者である滝沢志郎氏の著書
御茶ノ水の高等師範学校女子部に通う女性たちが主人公
あの時代に学問をして自立を目指す女性への風当たりや今も変わらないセクハラ、パターナリズム、男の名誉の道具にされる女性
フィクションでありながらも今にも通じる女性を巡る不平等や不条理のあれこれや伊藤博文や森有礼などの実際に有名な歴史人物への容赦のない描写
読んでいてくそー!と思ったり自我を持って邁進していく女性たちにいいぞー!となったり、明治のこのころからあまり変わっている気がしない2024年(も終わる)って何だよ!と思いながらも楽しく読んだ
滝沢志郎氏は男性だがなぜこうして女性が巻き込まれている差別についての作品を書こうと思ったのかが非常に気になる。次回作も楽しみにできる作家だ

