
amy
@note_1581
2025年3月13日

純情エレジー
豊島ミホ
かつて読んだ
豊島ミホはほんとに(なぜこの二人は惹かれ合っているんが…わからない…でも惹かれ合っている…)を最高に魅力的に書くなあと思う。純情エレジーは短編集でそのうち2作品が同じ世界軸の話になっている
再読になるのだけど、何年ぶりだろうか…。『女による女のためのR-18文学賞』という女性の書き手に限った文学賞を知ったのは豊島ミホがきっかけだ。その第一回で読者賞を受賞したのが彼女である
ためらいのない性描写と罪悪感なく性的なことを楽しむ女性の描写に初めて読んだときは少し面食らったものの、いや、それの何が悪いんじゃいという話で豊島ミホの作品はすぐに好きになった
もはや恋愛感情なのか執着なのかもわからない、どこにカテゴライズされるかわからない二人のあいだにある感情とその二人の魅力がわかるようでわからない。きっとこう、なの、か…?というような絶妙な塩梅でそれが二人だけのあいだにあるものなんてそんなものだよねえ、なんか好き、なんかいいと思うとかそういうもんだよねえ。という気持ちになって、結局当人たちのことは当人にしかわかんないんだから外野が何を言ったって野暮という突き放しみたいなものを感じて好きだ