やん "逆襲のシャア 機動戦士ガンダ..." 2026年2月20日

やん
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@grilledyangyang
2026年2月20日
逆襲のシャア 機動戦士ガンダム ベルトーチカ・チルドレン
本稿を没にした富野御大と映画製作側の言う事も分かるけど、すごく好きだなぁ。アムロの戦士としての劣化と、人としての成長を正面から描いた、ある意味ファーストから続くアムロの成長の完結編。 家族の幸せを噛み締める素朴な優しいアムロと、優しさに見せかけたシャアの妄執と我欲との対比は、まさにファーストの地続き。そして、なによりクェスの行動と変貌には、映画版より納得感がある。クェスがアムロに感じて惹かれかけた優しさを、ベルトーチカの赤ちゃんを感知したことで興味を失うのは、映画版と違って、感が鋭いけど普通の子だな、って印象だった。それが、シャアに拐かされて怨念に取り込まれていく姿が痛ましい。不幸な家庭環境の娘が、意味深な言葉を吐く独善的な男に使い潰される様を克明に描いている。 シャアも、独白している通り、自分の不幸や復讐で精一杯で、アムロとガルマ、ララァ以外に心を開けない哀しい男で、メスタに甘えきった男である。 対して、アムロはベルトーチカとしっかり関係を築いている。アムロとシャアの双方がプライベートを大切にしているが、その守り方において差が浮き出る描写が、この作品の特徴でもある。 そして、メスタ(ナナイ)とグラーブ(ギュネイ)の人間像が深く描いている。2人とも境遇は似ている。悲しく辛い子供時代を送りながら、シャアの下で力を得て、同じ境遇の子を生み出そうとする作戦に身を投じる。しかし、それを阻止して人類を守る力をアムロに貸したのは、力なき人や赤ん坊たちだった。 アクシズを押し返したのがサイコフレームの共振だった映画版との違い、力なき者たちの発する光だった本作は、まさに人類の力の源が何なのかを明確に語った最終章とも言える。 映像化、しませんか?
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