こう "大きな鳥にさらわれないよう" 2026年2月21日

こう
@kou_1217
2026年2月21日
大きな鳥にさらわれないよう
とても面白かった。 純文学は大抵読むのが大変だが、各短編にちりばめられた共通するワードを繋げていく作業が楽しく、読み進められた。 人間の進化を目指すための社会だが、進化とは環境に適応した変化のことだ。それなのに、人間は変化を受け入れられない。「みずうみ」や「奇跡」のように、みずから状況を台無しにしてしまう。 作中では人間という存在に希望は呈示されないが、それでも間違いながら進む過程に作品は絶望を突きつけない。哀れな私たちへの慈しみ、それが最終章でレマが示す静かな祈りの姿勢なのだと思った。
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