大きな鳥にさらわれないよう
165件の記録
- sea@sea062972026年5月29日読み終わった柔らかくて少しひやっとする、好きな読み心地の物語と文体だった。ぼんやりと全体を覆う霧が晴れて世界の輪郭が見えてくる。愛と憎しみ、期待と諦め、秩序と混沌、個と全体、対立するものたちが同時に、矛盾せず、淡々と存在している世界(SFのジャンルらしいけど、こうして文字に起こしてみると現実となんら変わらなくておかしくなる)。 一つ一つの話が連鎖して、最後はマクロな視点とともに序章に戻っていく構成が綺麗で好き。読み進めていくと色んな気持ちになって、共感できるものもあれば受け入れがたいものもあってかき乱された。これは私(私たち)と世界の間で起こっていることでもあり、私の中で渦巻いているものでもあるのかな。私は、あなたは、どうしてこんなにも違うのか。どうしてこんなに分かり合えず、それなのに愛することをあきらめられないんだろう。 「でも、それだけだ。あたしを憎んでいないことは、あたしを愛しているということとは、まったく別のことだ。」 「自分と異なる存在を…受け入れられると、わたしは信じていた。そうだ。わたしたちと近種の、かつわたしたちよりも優れたものならば、わたしは受け入れたことだろう。」 「人類のことを心配するんだとしたら、…自分と、自分のよく知ってる奴らが楽しくやってたら、それでじゅうぶんじゃない。それ以上のことになんて、手がまわらないし、手がまわると思ってるとしたら、そりゃちっとばかり、えらそうなんじゃない?」


本棚@yuso2026年5月21日読み終わった何かよくわからない物語のなかに、すごく大切なことが示唆されてる気がするが、やっぱりよくわからなかった 帯にあるように、読み心地が本当に神話のようだった、訳のわからないような筋が通っているような、計算された教訓のようなそれとも単なる営みの記録のような
K野@knocano2026年4月24日読み終わった借りてきた感想壊滅的に人口の減ったいつかの世界。 おなじ「私」たちの集落。「見守り」と呼ばれる存在。集落のものを育てる「母たち」。 100年、1000年と積み重ねるときの中で訪れる進化、崩壊、やり直したはずがまた同じ道筋を辿る人類と、それを諦観を持って見つめる存在… 様々な視点から終末の世界を描く連作短編集。 「そのうち借りる」のリストから選んだけどどうして読もうと思っていたのか完全に忘れて読み始めたので最初の話を読んだ時は「??」となり、二本目で「…哲学?」となり三本目くらいから一つの世界をいろんな視点で描くディストピアものか…と気付いた。 多分国際ブッカー賞の候補で話題になった時にリストに入れてたんですね。 正直結構難解で最初はかなりとっつき悪かったし、話を跨いで同じ人(またはその名を継いで行ったずっと先の同じ存在)が出てくることに気づいてメモを取りながら最初から読み直したりもしたけど理解出来たのかどうかは…。 ずっと物悲しくて不穏で辛い気持ちになってしまった。 人がもう一度この世界で人口を増やして生きていくために色んなことをしているのに、だめになる理由は「自分と違うものを認められない」ことだったり宗教の対立だったりするのが今の状況で読むのはキツすぎた。 もっと自分も世界も平和な時に読んだら神話のように感じられたのかもしれない




- きん@kin90902026年4月22日読み終わった章ごとに語り手も場所も変わるので、初めて来た場所を知らない人に連れ回されるような感覚だった。 もう1回読んだら素直に楽しめるのかもしれない。 少し時間が経ってからまた読んでみようかな。

- 茎わかめ@youri9192026年4月16日かつて読んだかなりよかった。 読んだあと、一晩に脈絡のない夢をいくつも見たときのような気分になった。脈絡がないようで、それぞれの話が一点に収束している感じもする。壮大な『夢十夜』っていう感じの読み心地かも。
ゆ。@XtVq42026年4月11日読み終わった@ 電車結構好きなSFかも。 人類が衰退していって絶滅するしないの話。 けど、頑張って生き延びるぞ系じゃなくて、こういう流れでこうなってます、って感じで好き。 各集団のそれぞれの人類がどんな風に生きているのかが短編で書かれて、最後にまとまる。









- 朔良@salurasalut2026年3月14日読み終わった2026年読了本2026年3月読了本遠い未来の不思議な人間たちやコミュニティ、管理のあり方が短編で細切れに提示されていき、読んでいるうちにぼんやりと大きな世界像が立ち上がってくる。 ファンタジー?SF?ディストピア小説?とジャンルを一言で言い切れないのに、なぜか心に沁みてくる不思議な作品でした。 今年読んだ本の中でも1、2位を争うほど好きで、作者の他の作品も読んでみたくなりました。




よみむすび@read-holic772026年3月13日読み終わった文章が美しくて没頭した。 哀しさと人間への愛(と言っていいんだろうか)ががないまぜになって苦しかった。 また何年も経った後、読んだらちがう感想を持ちそうな気がする。


- こう@kou_12172026年2月21日読み終わったとても面白かった。 純文学は大抵読むのが大変だが、各短編にちりばめられた共通するワードを繋げていく作業が楽しく、読み進められた。 人間の進化を目指すための社会だが、進化とは環境に適応した変化のことだ。それなのに、人間は変化を受け入れられない。「みずうみ」や「奇跡」のように、みずから状況を台無しにしてしまう。 作中では人間という存在に希望は呈示されないが、それでも間違いながら進む過程に作品は絶望を突きつけない。哀れな私たちへの慈しみ、それが最終章でレマが示す静かな祈りの姿勢なのだと思った。





okabe@m_okabe2026年2月14日読み終わった国際ブッカー賞最終候補作とのことで、興味を惹かれ読んだ。 ひとつひとつの物語が少しずつ重なり、未来の形が少しずつ浮かび上がってくる。特にラスト100ページはゾッとする快感があった。明らかにされるのは、人間がその愚かさ故に衰退し絶滅していくこと。現実でもその未来は案外すぐそこにあるように思える。






中村洋太@yota10292026年2月10日読み終わった2026年8冊目。2025年の「国際ブッカー賞」最終候補に選ばれた川上弘美さんの『大きな鳥にさらわれないよう』を読み終えた。なんという傑作だろう。2016年に刊行された作品だけど、2026年の今読んだ方が味わいが増す気がする。ネタバレになるのでその理由は内緒。世界観が壮大で面白かった。イチ押しの小説です

- はる@v-24562026年2月8日読み終わった何だか読んだことのない不思議な物語で、星新一を思い出したり、手塚治虫の火の鳥を思い出したりしながら読み進めた。 「あなたたちは、対立することにより、情報をより真剣に分析しはじめるという傾向をもちます。対立はさまざまな軋轢をうみますが、対立なくしては、事態は進めにくい。軋轢は軋轢としてかかえながら、あなたたちが事態を進めてゆくさまは、わたしにとってはとても興味深いものです。」 人工知能から見た人間たちの分析は、ありきたりなのかもしれないけれど、今までよりも腑に落ちるところもあった。 ある意味理想的な集団が、1人の手で滅びてしまったのは、やるせなかった。 でも、やるせないと感じるのも、現実を見ずに理想しか考えていないのかもしれない。


ゆ@blackcat_01282026年2月7日読み終わった人類が破滅に向かい始めたあとの話。 近未来のSFぽくなく穏やかに丁寧に描いていくのにそこは私たちの生きる世界とは全く違う世界。 それぞれ独立した物語だと思っていたのに徐々にその世界がどのようなものかわかっていき、クライマックスに向かうにつれて全てが一本の線になる。 美しい物語だった。





さくら@saku_kamo_ne2026年1月17日読み終わったこわくてなつかしくて未来的で、なぜか落ち着く。 カイラという女の子の物語が好きだった。 共感はできないのに、わたしの中にも同じ種類のそれが存在するのかもしれない、と思った。 「ノアから心が離れれば離れるほど、あたしはノアを愛するようになっていった」





Ayako@aya_rb2025年12月23日読み終わった@ 神戸北野異人館街今年は『世界99』も読んだし、現実の社会もよりいっそう混沌としてきて、この先人類はどこに向かうのかな、なんて戯れじゃなくシリアスに考える年でもあった。 人工知能についてのくだりが興味深くて、まさに人間はこんなふうに人工知能を恐れ敬い支配しようとしているし、その先はこうなっていくのかもしれないな、と思った。 普通に平均寿命まで生きたとして、その間に何かもう後戻りのきかない臨界点みたいなものがとうとう可視化される時が来るんじゃないかな、なんて考える時があるけど、それを老いた意識でぼんやりと眺めながら死んでいくのか、それとも気配になって、生き残っている誰かのそばを漂いながら見つめているのか、はたまた塵すら残らず消えているのか、そのどれでもないのかはわからないけど、人類ってつくづく変わった種で、だからこそこんな物語が生まれていくんだな。どうぞ続けられる限り良い旅を。





katam@katam2025年11月15日読み終わった借りてきた一気読みおもしろかったおもしろかった。 読み終わった後、金子みすずの「蜂と神さま」を思い出した。 蜂はお花のなかに、 お花はお庭のなかに、 お庭は土塀のなかに、 土塀は町のなかに、 町は日本のなかに、 日本は世界のなかに、 世界は神さまのなかに。 そうして、そうして、神さまは、 小ちゃな蜂の中に。

ユージーン@UG_182025年11月2日読み終わった本を読んでいつも思うけど、妄想を一つの世界として成立させてるの本当にすごい。 人間が葉緑体持つのは中学生のとき妄想してたから、物語の中で出てきて感動した。

tony_musik@tony_musik2025年8月30日読み終わったのんびりとした短編集みたいなものかと思ってなんの知識もなく読んだら、凄まじいSFだった。一回読んだだけでは処理できなかったのでまた読み返したい。






あまみ@amami_books2025年8月19日読み終わった最後まで読めばもう一度最初から読みたくなる。 あたしのかみさま。 かみさまはどうして人間を作りたもうたのかしら。 人間である限り問い続けることになる。 あたしが終わってもその問いは受け継がれていくだろう。
ほんむすびころりん@honmusubikororin2025年8月15日かつて読んだ全体的に”滅び”や”死”といった 淋しい雰囲気が漂いつつも、 この世界を慈しみを持って俯瞰する 別の視点があるような不思議な短編集。 時々、終末物のSFを無償に読みたくなるときがある。 この心理はなんなのかしら…
白玉庵@shfttg2025年8月7日読んでる『真鶴』あたりまで熱心に川上弘美を読んでいたが、なんとなく離れていた。まだ半分くらいだけど、この本すごい。めちゅめちゃ不穏である。川上弘美空白期間を遡らねば。





- こよなく@funyoi2025年8月3日読み終わった始めは掴みどころのない世界観に首を傾げながら読んでたけど、少しずつ世界が紐解かれて、穏やかな筆致に惹き込まれた。 社会も生殖も今の私たちとは異なる未来の人類。淡々と描かれる未来の私たちは、誰かを愛し憎み、去った者を偲ぶ、自由を求め、知らないことを知ろうとする。今の私たちと変わらない姿があるから、読んでると心は安らぎ、気持ちがいっぱいになった。





米谷隆佑@yoneryu_2025年7月25日読み終わった未来の人類史をテーマにこれほどやわらかく、心情のこもった作品があっただろうか。初めて受けた衝撃にしばらく身悶えした。 SF、というには硬派すぎて、とてもじゃないがこの小説を上手く分類する言葉があるとは思えない。一部分で硬派な科学の言葉を使うけど、会話調にするっと滑り込ませた程度の専門用語で咀嚼が難しくない。 コンピュータ科学と生物学の話に触れることがあっても、全てに既視感があり難しく感じさせない。それどころか、どこかで見たことのあるような景色、心理変化、そして聞いたことのない末路を見せられ、ぼくは巨大な鳥に監視されているかのように漠然と怖くなってしまう。神、かみ?なのかもしれない。信じたことのない神を、一度だけ信じてみるならこの「気配」から探っていきたい。



yt@yt2025年7月24日読み終わったせんそうはもうまっぴら。 でも争いがなくなったら、それはもう人間とはいえないのか? 工場で作られるクローン人間や食糧。 荒廃した文明を使って著者が仕掛けたナウシカ的パースペクティブ。 人間は絶滅した方がよくないか? 「あなたは、ほんとうに人間らしい人間なのよ。あなたは何かを生みだす。そして、生みだすものより多くのものを破壊する」(p258) 破壊を否定しないし、人間性も肯定しない。 ただ描かれる箱庭的世界。 とても意欲的で、こういうの好きです。








たま子@tama_co_co2025年7月20日読み終わった物語はつぎつぎと話者を変え、ときに美しくときに酷たらしい世界を語る。読み終えてすぐ最初の話「形見」を読み返し、すべてがまあるくゆるやかにつながり、「形見」の世界がとても大切なものに変わる。さらにまた一から読み返したくなり、特にすきだった「みずうみ」と「interview」と「踊る子供」を読み返す。それにしてもなんと人間は愚か……それなのにこの本を通すと何かとても愛おしいもののように感じられて、希望をもちたいと思ってしまうのだ。何度だって。









たま子@tama_co_co2025年7月17日読んでる短編集のような見知らぬ世界に住む人々の暮らしをひとつずつ読む。そのうちに物語たちはあれよあれよとつながっていき、世界のふしぎがすこしずつ明かされていく。美しくも底知れぬこわさを秘めた遠い未来のこと。毎晩寝落ちするまで数編読み、そのたびにおもしろすぎないかこれは……とうなっている。











蚊聞@mmoskito2025年7月7日気になるhttps://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E8%8D%BB%E4%B8%8A%E3%83%81%E3%82%AD-session-%E7%99%BA%E4%BF%A1%E5%9E%8B%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88/id1532201544?i=1000708584720
mal@K__mal2025年7月4日読み終わった借りてきた感想『某』が面白かった、やはり川上弘美作品が好きだ、という話をしたら、奇遇なことにちょうど読み終わったから…と母が貸してくれた作品。愛と生殖の切り分けと、個と群の在り様。冷静だけどロマン主義的でとても好き。


- ふかふかページふかふか@Mt_b_page2025年6月26日読み終わった@ 自宅ディストピアの気配を感じて身構えながら読み始めたら、次第に不思議が増えてくる。 SFのようでありつつ、帯の「未来の神話」に頷かされる。 謎が明かされ、今までの事柄が繋がる瞬間があります。 読後すぐ第一話に戻りました。





emu@emu___0h1s2025年5月25日読み終わった遠い未来、やがてやってくる人類の荒廃と、それを見守る母たち、性、命、愛、憎しみ、悲しみ、世界を巡るささやかなたくさんの祈りの物語。読み終わってクラクラする。大好きです。







TOMOCK@To_mock2025年5月19日読みたい発売してすぐに購入したのですが、なかなか読めずに本棚にしまってありました。 この前のsessionの本紹介コーナーで倉本さおりさんが紹介されていたのを聞いて、そんな話だったんだ!と気づいて読みたくなりました。

riu@riufish2025年4月11日読み始めた@ 自宅「フヅクエ下北沢店5周年」 本を読む人 ひとりひとりの物語 詰まった宝物のような冊子 ひとつ 心に残った物語 娘の本棚にあったはず 春から彼と暮らしている彼女 犬とふたり暮し はじめたわたしの読みはじめた1冊 言葉触りよく 2章まで読み終えた








oyui@ii33_2025年3月5日かつて読んだまた読みたいとってもとってもすきな話だった 美しくてこわくて儚くて たまたま手に取った本だけどずっと忘れられなくて心に残ってる こんな物語をまた読みたいんだけど4年出会えてない


歌子Bookland@bekobook731900年1月1日読み終わった期待しすぎてしまったのか、はたまた自分の脳がこの世界観に気後れしてしまったのか、まったくわからないけれど、読み終えるのにたいそう時間がかかってしまった。 SF短編にも思えて、その気構えで読んだら、思ったより抒情的だったりもするし、その定まらなさが落ち着かない。 もしや今読むべきじゃないのかもな?と思えた。 じゃあ、この作品を欲している状況ってどんな時なんだ?
































































































