
ハム
@unia
2025年3月13日

「おのずから」と「みずから」
竹内整一
読み終わった
安易な二元論で判断を急ぐのではなく、両者が相互にズレて重なる「あわい」に何かを感じるという西洋から見れば曖昧で中途半端な態度こそ、奥行きや独特な美的感覚を伴う稀有な思想文化として日本の強みになるのだなと。
「おのずから」と「みずから」の「あわい」という切り口での日本思想の考察はかなり説得力がある。
自身の日本思想や国文学の知見が浅くて論旨は明確ながらかなり難しく感じた。
それでも日本思想の基層というある種のルーツのようなものに触れる感覚は知的好奇心をかなり刺激するものだった。

