
たにこ
@chico75_11427
2026年2月21日
家にいるのに家に帰りたい
チョンオ,
クォン・ラビン,
桑畑優香
読み終わった
タイトルに惹かれて。
私も家にいるのに帰りたくなったり、仕事前に家から出る前に、出てもいないのに「帰りたい…」と思うことがあった。
「家に帰りたい」は今住んでいるところに帰るというより、「自分にとって安心できる場所に帰りたい」という気持ちだったんだと気付かせてくれた。
私が求めてるのは安心。
優しい語り口で、求めている言葉をそよ風のように届けてくれる本でした。チョンオ氏のイラストも素敵。ステッカーで欲しい。




たにこ
@chico75_11427
ときには消えてしまいたくなる(P13)
お風呂にすっぽり首まで浸かり目と耳をふさいで湯船の栓をぬいたら、わたしもお湯のように流れて消えてしまえるだろうか。
「どうか消えてしまいますように」そう願っていた時期があった。
思いきり幸せになれる日がわたしにも来るのかな(P18)
幸せすぎると心が病気になる。
干からびた人生に
雨や雪のように幸せが降りそそいでも、
思いきり楽しめず、
「失ったらどうしよう」と考える。
ただ幸せになればいいのに、それでもいいのに。
いつか、足もとに幸せがぎっしり積もる日が来れば、
思いきり幸せになってもいいのかな。
わたしにも、そんな日が来るのかな。
幸せでも不安にならない日。
ただ幸せだけを感じる日。
家にいるのに家に帰りたい(P22)
いまいる場所になじむことができず、不安やとまどいを感じると、心やすまる居心地のいい家に帰りたくなる。カタツムリが自分を守るため、背なかに家をのせて生きるように。自分を守ってくれる。温もりあふれる人と空間を、誰もが必要としているのだ。
(中略)慣れないことに次々と直面すると、すべてを放り出し、家に帰りたくなる。一番親しい人がいる場所が、本当のわたしの「家」。
だから、「家にいるのに家に帰りたい」と思ってしまう。
布団をぎゅっと抱きしめても満たされない(P27)
ひとりになりたいけど、ひとりになりたくない。
まるで海の真んなかにぽつんと置かれたベッドに放り出されたような、とてつもないさみしさ。布団をぎゆっと抱きしめても、身を切るような冷たい風にさらされる青白い夜明け。そこにいるのは、わたし。ここにいたのは、わたしだった。「誰か助けて。深い海に沈んで永遠に戻れなくなる前に。どうか、手をつかんで。明けない夜から、わたしを救い上げてください」

たにこ
@chico75_11427
逃げるあなたへ(P44)
誰かが書き残した文章を、偶然読んだ。「逃げても大丈夫。逃げるあなたを応援します」。その瞬間、おなかの底から悲しみが突き上げ、「お願い、もう自由にして」と叫んだ。わたしもいま、逃げている。
人生につきまとう自責の念から、少しでも遠く離れようとして。後悔もあるけれど、幸せだ。生きたかった。生きねばならなかった。息を吐き出さなければならなかった。置きざりにした多くのことを悔いて泣くときが来るとしても。いつか、堂々と胸を張ってもとの場所に帰り、わたしの人生すべてを抱きしめるまで、逃げつづける。そんな日々もいつかは終わる。だから、あなたも心配しないで。わたしたちは大丈夫。逃げたっていい。いまは、なつかしさや恋しい思いは心に隠し、時が満ちたらもとの場所に戻ればいい。わたしとあなたにエールを。
しわくちゃにならない勇気(P92)
踏みつけられても、
しわくちゃにならない勇気。
びりびりに破かれ無視されても、
ダメにならない勇気。
わたしは決してしわくちゃにならないという心。
自分という紙のしわをきれいに伸ばし、
わたしだけの色で絵を描く、
しわくちゃにならない夢。
ささやかなことが一番大切(P115)
ささやかなことをあたりまえだと思いはじめた瞬間、小さなひびが入る。どんな関係でも同じこと。親しい人ならなおさら。けれども人は、そのことを忘れてしまいがちだ。たとえば、レストランでさりげなくわたしの前にスプーンを置いてくれたり、水をついでくれたりするのも愛なのに。あなたが気づかないだけで、愛はどこにでもあふれている。小さな思いやりや愛を、あたりまえだと思わないで。「ごめん」「ありがとう」「愛してる」と言葉で思いを表現して。ささやかなことが一番大切。愛と人間関係は、あたりまえだと思いはじめた瞬間、静かに崩れていく。
人間関係の枝を切るとき(P133)
枝を切って木を整える必要があるように、
人生にも人間関係を自ら切って、
整えなくてはならない日が訪れる。
それは間違ったことじゃない。
枯れたり腐ったりした関係を、
自分のために刈り込むだけ。
そのときが来たらばっさりと切る。
わたしという木が花を咲かせ、実を結ぶために。

たにこ
@chico75_11427
言葉選び(P172)
愛する人に語りかけるとき、言葉選びはとても大切。声のトーンや使う言葉が微妙に違うだけで、ニュアンスが変わってしまうから。思ったことを相手にそのまま伝えるには、言葉を選んで、文章をちゃんと整理して、体全体で話すこと。はじめてのデートで、頭の先から足の先まで整えるように、服を選びながら鏡の前に立つように、言葉も整えること。