najiok "たのしむ知識" 2024年12月21日

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@najiok
2024年12月21日
たのしむ知識
たのしむ知識
大谷能生,
菊地成孔
菊地成孔氏と大谷能生氏が、5冊の対談本をねたに対談を5回する、が、やはり話は逸れてドライヴし、裏付けと実りのある金言/あるいは与太話に満ちている。あまりに面白すぎて一気読み。 音楽家であることが大前提にありつつ、批評家/文筆家であり、また教育者でもある二人の活動を振り返る面もある。非常に現在的な話をしながら、世代的な過去の話、特に昭和の文化/芸能/風俗を踏まえた話題も出てくる。また対談の時期が坂本龍一さん逝去と重なったのもあり、大きく影響を受けたという坂本さんやYMOに言及する場面も多くある。 話題は多岐にわたり読んでいてずっと面白いのだけれど、当人たちも話が大変盛り上がっているのが感じられる例として、日本における音楽と思想の繋がりという観点でのYMOの話から、思想家と文壇人をステージに上げて音楽をやらせる妄想計画、題して「ゲンロン・ロックフェス」に至るくだりなど、笑えるとともにそこに大きな意義があると思わせる強度がある。 「音楽家じゃない人が音楽をやってみる。それがどれほど啓発的か世に知らしめたい。」「アカデミズムと音楽との再結合を音楽の実演という形で整理する」 是非実現してほしいですね。
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