

najiok
@najiok
- 2025年5月17日センス・オブ・ワンダーレイチェル・カーソン,上遠恵子読み終わった
- 2025年4月29日
- 2025年4月26日ナヌークの贈りもの星野道夫読み終わった
- 2025年3月22日
- 2025年3月16日
- 2025年3月15日ヤービと氷獣小沢さかえ,梨木香歩読み終わった
- 2025年3月8日ようこそ、ヒュナム洞書店へファン・ボルム,牧野美加読み終わった
- 2025年2月27日仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ>増谷文雄,梅原猛読み終わった
- 2025年2月7日日々の泡ボリス・ヴィアン,曽根元吉読み終わった
- 2025年2月7日ナジャアンドレ・ブルトン,巖谷國士読み終わった
- 2024年12月29日せいめいのれきしいしいももこ,まなべまこと,バージニア・リー・バートン読み終わったよく理解しきれていない壮大な地球の歴史を、端的に絵を伴って見せてくれる、絵本という形式に嬉しさを感じる。人間の存在しない時代の、知らない生き物に満ちた世界を目にしたい気にさせられ、本当にわずかな年月に蔓延っているだけの人類として謙虚さと他の生物への尊重の気持ちを新たにする。
- 2024年12月29日慣れろ、おちょくれ、踏み外せ --性と身体をめぐるクィアな対話森山至貴,能町みね子読み終わった能町みね子さんと社会学/クィア・スタディーズを専攻する学者森山至貴さんの対談。「LGBTQ+」「セクシュアル・マイノリティ」の、学術研究の知識からと、その当事者として現代に生きる人としての言葉が、率直で誠実かつ大胆で痛快、納得感の深い対話となっていた。 「LGBTQ+」と、言葉としてひとまとめにされているがそれぞれ異なっており、たとえば性的指向に関するLGBと、性別の不合を抱えるトランスジェンダーの間にはかなりはっきりとした違いがある。かつては互いに批判的だったこともあったが、それでもいまは理解を深め共に行動することの重要性が認識されている。 その上で、LGBTQ+とそれ以外という分け方に陥ってしまうことへの危惧や、たとえばTと言った時に一個のカテゴライズに自ら収まろうとしてしまうことの違和なども言及されている。 また、“ジェンダー的な固定観念から解放されていこうよって言う側でありつつ、なんならマジョリティ以上にジェンダーロールを気にしているのかも、というところへの矛盾”というのも説明されると理解できてしまい、セクシュアル・マイノリティに留まらないこの問題の一筋縄でいかなさも感じた。 侮蔑語を逆手に取って自称とし、カテゴライズを超えながら、懐疑と批判をもって自在に闘う「クィア」という概念は本対談で重要視されている。研究分野であり自分の意識としてもクィアな森山さんと、話しながら自分のクィア性に気づいていく能町さん。 違いのあるまま違いがあることを認めながら一緒にやっていく、アイデンティティをプロセスとして捉えて変化することや揺らぐことをきちんと考える、貪欲に逆手に取って喧嘩を売る。 正当に対峙して闘うやり方もあるが、既存の制度の隙間を縫っておちょくるように大胆に抜け抜けと生きていくことも重要だ。 制度を逆に乗りこなして利用してやるくらいの方が生きやすい人もいる。制度に反抗するのもいいが、自分主体でいられたほうが楽。 自分主体でいることを手放さない、制度に取り込まれないこと。 「慣れろ、おちょくれ、踏み外せ」というタイトルはクィアな勢いと好戦性が感じられて良い。 セクシュアルマイノリティは実際に存在しているのだからお前たちはいい加減「慣れろ」、既存の制度や枠組みをわたしたちは「おちょくれ」、既存のラインをみんなで出過ぎた真似をして「踏み外せ」。
- 2024年12月21日たのしむ知識大谷能生,菊地成孔読み終わった菊地成孔氏と大谷能生氏が、5冊の対談本をねたに対談を5回する、が、やはり話は逸れてドライヴし、裏付けと実りのある金言/あるいは与太話に満ちている。あまりに面白すぎて一気読み。 音楽家であることが大前提にありつつ、批評家/文筆家であり、また教育者でもある二人の活動を振り返る面もある。非常に現在的な話をしながら、世代的な過去の話、特に昭和の文化/芸能/風俗を踏まえた話題も出てくる。また対談の時期が坂本龍一さん逝去と重なったのもあり、大きく影響を受けたという坂本さんやYMOに言及する場面も多くある。 話題は多岐にわたり読んでいてずっと面白いのだけれど、当人たちも話が大変盛り上がっているのが感じられる例として、日本における音楽と思想の繋がりという観点でのYMOの話から、思想家と文壇人をステージに上げて音楽をやらせる妄想計画、題して「ゲンロン・ロックフェス」に至るくだりなど、笑えるとともにそこに大きな意義があると思わせる強度がある。 「音楽家じゃない人が音楽をやってみる。それがどれほど啓発的か世に知らしめたい。」「アカデミズムと音楽との再結合を音楽の実演という形で整理する」 是非実現してほしいですね。
- 2024年12月21日東北モノローグいとうせいこう読み終わったそれぞれに暮らしを営み生きる、東北にまつわる人たちの語りの集成。もちろん震災は重大な要素となるけれど、その経験や行動、影響や関わり方や向き合い方には様々な形があり得ることに、人々のモノローグを通じてじっくりと気付かされる。震災に直面した人もいれば、離れたところから見た人もいる。また当時の環境や年代などでも捉え方が異なったりもする。凄絶な当時の経験もあれば現在進行形の苦境や長く続く転換もあり、あるいは守る立場やサポートする立場からの視点もある。いま改めて深い納得を感じたのは、防災は復興までも含んでいる、ということば。
読み込み中...