
ゆら
@fmm_yura
2026年2月22日
リボルバー
原田マハ
読み終わった
「ゴッホはリボルバーで自殺したと言われているが、本当はゴーギャンに殺されたのでは……?」という疑問が登場人物のあいだで湧いたタイミングから、物語が非常に面白くなった。
史実のゴーギャンは性に奔放な人物(正直、年端もいかない少女を数人愛人にしているあたりは、時代とはいえ本当に気持ち悪くて、本書でもそのあたりはうんざりとしながら読んだ)だったと言われているが、本書のゴーギャンは、自分の心の隙間を埋めるためにそうしていたのだろう…と解釈できるように描写してあった。
「お前を追い出したりはしないよ。なぜって、それ(ひまわり)はもうずっとまえから私の中にあるものだから。あとから来て私の心に住み着いたのは、お前のほうだ」というゴーギャンの台詞からするに、まあ俗っぽく言えば『女たらしで実際に好きなのも女性だが、それはそれとして、恋愛ではない特別な感情を向ける対象は有象無象の女性ではない』キャラ、として原田マハ先生はゴーギャンを咀嚼し描写したのだろう。
こういうキャラはめちゃくちゃムカつくのだが、私も嫌いではない。というか人間としては嫌いなのだがキャラとしては割と好きだ。好きな自分にも正直ムカつくが。史実のゴーギャンは作品は素晴らしくともやっぱり気持ち悪いとは思うのだが。
電子書籍で読んだのだが、紙の本だと、カバー下はゴーギャンの『肘掛け椅子のひまわり』の絵になっているらしく、やられたと思った。紙で買えば良かった!!


