
ひかりとかげ
@hikakage
2026年2月22日
元NTT職員から書道家になった著者が「道」を歩む中で社会に蔓延する常識や与えられた認知から脱却し、生きることに向き合い直した話だと思った。
義務感や競争、夢みたいな他人からの評価によって「今この時」を手放してしまうのではなく、日常の行為をあたかも書道や茶道のように一つ一つの所作や時間をただ愛する。それがタイトルにある「丁寧道」であるのだろう。
本書の最後の方に昭和までの世の中と平成以降の世の中を前者を孔子的な「仁」の思想、後者はむしろ老師的な「藁の犬」の思想に立ち返るタイミングじゃないかと言っていてその風向きの変化は確かに生きていて感じる。
きっと「今、この時」に生きないと何かが削れて大事なものを無くしてしまっても、対価の補償も無いし誰も責任を取らない。だからこそ「今この時」を生きたいと思える本だった。