
ほせ
@coffee_dog
2026年2月22日

少女七竈と七人の可愛そうな大人
桜庭一樹
初めて読んだ作家さんだったけれど、他の本も読みたくなった。文体が独特で最初は話が入ってこなかったけれど、慣れると癖になった。会話の内容は独特なのにテンポが良くて小気味いい。
内容としては主人公の淡い恋心の話だと受け取ったが、恋心と片付けるにはあまりに儚すぎて切なかった。いや恋心でも無かったのかもしれないけど、主人公の七竈と雪風の間の情の深さに唯一無二を感じて…切ない、あまりにも切ない。複雑な人間関係で実際ならありえないのかもしれないけれど、現実の話かのように切実で静かな情熱を持っていて現実の以上に胸を締め付けられた気がする。
何人かの話し手がいるので、誰の話をしているのかが混乱する時もあったけれど、最後まで読めばきちんと理解できるのでラストまで読んでほしい本だと思った。ラストの終わり方がすごく綺麗で大好きになりました。

