
くろまんじゅう
@ptm5x4pk
2026年2月22日

夜の庭師 (創元推理文庫)
ジョナサン・オージエ
読み終わった
途中から涙が止まらなかった。
モリー、キップ、ペニー、アリステアの成長、ウィンザー家夫妻の家族を想う心、そして何より彼らの恐怖に立ち向かう<勇気>に心が揺さぶられてしまった。
本作は明確なヴィランもいるのだが、真の敵は恐ろしいゴーストではなく、現実から目を背けてしまう弱さなのだろう。
人間なら誰もが持っているこの弱さに立ち向かうのがいかに困難か!
誰もが共感できるからこそ、打ち勝った彼らの逞しさが眩しい。
ストーリーの巧みさだけでなく、登場人物や小道具がとても小気味よく効果的で、物語好きの読者で本作を嫌いになる要素はないのではなかろうか。
またさらりと下敷きになっている当時のアイルランドの惨状がストーリーに奥行きをもたらしていると思う。
終盤、モリーは物語に自分なりの答えを見出す。
自分も彼女のように迷い、考え、答えを見つけられるように頑張っていきたい。


