ねるねるねるね "あとはおいしいご飯があれば" 2026年2月22日

あとはおいしいご飯があれば
一人一人の食を巡ったひとつのエピソード集みたいなもの。その中でも「父の残した〇」が好きだった。10ページ位で終わるからみんな読んで!!! 小学四年生の頃に親が離婚し母の元について行った。父は主人公の中で「中学2年生の頃に亡くなった」と勝手に認識している。大人になって、実際に亡くなったと訃報を受け遺品の整理をする。父に思い入れもなく遺品整理を業者に全部お任せするも、父が亡くなる前飼っていたと思われる子猫が居た。遺品と一緒に捨てる訳にもいかず引き取る。動物嫌いで、猫すら、ぬいぐるみも嫌いだったのに。名前はネコ。動物嫌いらしい名付け方だと思う。 ネコはご飯も食べず、弱っていく。が、主人公がご飯を作る時鰹出汁のパックを空けると今までにない声で鳴いてきた。猫は嗅覚が敏感なのだと友人から教えてもらったことを思い出す。そこそこ良い鰹節なので、譲るのは惜しいと思いながらもキャットフードにパラパラ掛けるとがっつく。久々にご飯を満足に食べたのか、膝に乗ってきて眠りをこける。 1つ引用 「このネコは父の膝にもこうやって乗っていたのかな。」 ふと、自分が幼い時に、父の膝に乗ってテレビを見、無骨な手で頭を撫でられたことを思い出す。投影するように、膝の上の丸っこいのをこわごわ撫でてみるとネコは安心したかのようにふかいねむりにつく。 最後にもう1つ引用 「おやすみネコ。好きな香りの中で、よい眠りを。」 ここで終わる。 図書館で読んでたけど、目頭あつくなった〜〜!!! ネコを撫でる事を通して、長い間無関心だった、むしろ嫌いだと読み取れる父を思い出し、自分も昔は父の膝に乗って撫でられたんだなと思いに耽るこの感じがたまらん。父の事を無関心でいようとしたけど、心の底では、父から受け取った愛情は残ってることを、自分自分が無骨な手で撫でられてたのを、猫にも同じことをすることで、父もこんな気持ちだったのかと自己を重ねる瞬間があってもぅ凄い。
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