
ちゃのき
@chanoki
2026年2月23日
イワンの馬鹿
レフ・トルストイ,
ハンス・フィッシャー,
小宮由
読み終わった
あとがきや解説を読むことでより感動するということがあって、それは本文から自分が自力でものを読み取れていないのではと思って結構恥ずかしいのだが、この本も解説が特にグッと来た。本文を読んで、イワンとイワンの国の民の生き方は美しくて優しいけど、ひとたび人が資本主義的な生き方を知ってしまうともう素朴な生き方で満足して幸せになれないよなと思ってしまった。解説でトルストイも自らが説く生き方と実際の生活の違いについて読者から激しく批判されそのことに苦しんできたと知り、そうだよなあと思った。前訳者・北御氏のエピソードも印象的だった。この本を、実際に自分が赤紙を貰って徴兵される立場の人が読むのじゃ全然違うよなと思った。今はそうじゃないからどうしたって読むときの切実さが違うよなと思う。ただ、そうなって欲しくはない。世界にはずっとそうであって欲しい。

