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ちゃのき
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@chanoki
  • 2026年9月5日
    夜をゆく舟が他にもあることを教えるために歌はひかった
    木下龍也氏の短歌投稿コーナーの書籍化。好きな短歌の本ってだいたいまずタイトルでわかる。一目でパッとわかる短歌が好きだけど、一つ一つの選評を読むと短歌の背景に思いを馳せたり意図を読み取ろうとするのって素敵だと思える。なぜこの語のチョイスでないとダメだったのか、他の言葉じゃ代えにならないのか掘り下げていたりするのが好き。「おそろいが欲しくて本なら許してくれる気がして贈った文庫/シラソ」「なぜ僕は生きているのか 明日から芦田愛菜さん2号になります/おけい」の選評が好きだった。 木下氏自身の短歌は性愛の短歌が多かった。短歌ってかなり個人的なケースが多いから、基本的に性の短歌を詠まれるとキショ…と思うことがあるのだが、木下氏は性愛の短歌を作る際に直接的な言葉は使わず上品さや切なさを意識しているとのこと。行為によって起こる心の問題にフォーカスしているようなかんじでとびきりロマンチックで逆に最も好きな題材だ、と思えた。どれも少しぼやけて色褪せたカメラを通したみたいなエモさのある歌で好き。これが生々しい具体描写だったら私はキショがっていたに違いない。
  • 2026年9月3日
    文盲
    文盲
    故郷を追われた亡命者にとって、安全な暮らしを得られることは決して喜びに包まれたものではなく、砂漠でしかないのだと、この砂漠を歩き切って統合とか同化とかいうところにたどり着くのがどんなに困難なことだろうかと感じいる。決して贅沢な望みとは思えない。読むことと書くことに支えられて、敵語と表現されるフランス語を、永遠にそれを母語とする人と同様には書けないとわかりながらも最善を尽くしていこうと宣言する生き方に、過酷で心が引き裂かれそうな人生の中でそれでも立つ著者のサバイブが見えて、悪童日記に通じるなと思った。
  • 2026年8月12日
  • 2026年8月12日
    侍女の物語
    侍女の物語
  • 2026年8月12日
    一九八四年(新訳版)
    一九八四年(新訳版)
  • 2026年8月12日
  • 2026年8月12日
  • 2026年8月12日
    NANA-ナナー 1
    NANA-ナナー 1
  • 2026年8月11日
    日記の舌
    日記の舌
    本当にちょうど良い日記!重くなり過ぎず深くなり過ぎず自虐しても鬱々しすぎない、適度に自意識強めでクスッとできてめちゃくちゃ好きな!花瓶を週2回洗ってるけど水ですすぐぐらいで、ブラシを買ったらブラシで擦ることがちゃんとしたの基準になっちゃいそうだから買わないとか、わかる。恐れ入りますと書かれてるLINEスタンプを多用していたら会話でも使えるようになっていたっているの、なるほど〜!それ真似できないかな。
  • 2026年8月11日
    死ぬまで生きる日記
    書店で勧めてもらって買った本。読みやすくてスルスル読めた。カウンセリングによって希死念慮が緩やかになっていく過程が伝わり、私もカウンセリングって受けてみたいなと思った。マザーリングのところが印象的で良いお寿司を食べてるときに起こった幸せを恐れる気持ちに対して自分の感情を受容するうちになんだか気が済んできて、おいしいのが怖いから、怖いけどおいしいになったというのがなんだか腑に落ちる表現だった。問題って解決しようと思うから問題なのであって、解決しなくてもいいやと思ったらただの事象になる、というところも。死にたいを他の言葉に置き換えるとしたら、(地球は馴染めなくて私の星ではないと感じるから、どこにあるかはわからないけど落ち着ける火星に)帰りたい」なのだとわかるところもドラマチックだった。「書くこと」がその帰るための新しい星を作ることで、そこでは疎外感がなくて「ここは一人だから。地球は人がいっぱいいるので、寂しい」。その辺も印象的だった。私はそもそも人と距離を縮めることに不安があり、継続して人と関わるのが苦手なので、伴侶や子どもがいる人の寂しさってよくわからないのだけど、異星人に感じる人の中でずっと理解されないという気持ちを抱えなくてはいけないなら寂しいよね。私はなぜそれでも家族を作ることを選んだのだろうということを知りたいと思ってしまうので、そういう気持ちを掘り下げた文章とか読んでみたい…。それをエッセイとして書くなら、身近な人を傷つけることになると思うので難しいとは思うけど…
  • 2026年7月30日
    良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ
    ZINEの方で。気持ちがとてもよくわかるタイトル。私も常日頃、そういう気持ちが根底にある。けれど著者とは人生がかなり違うのに、違う経験をしても同じような考えを持つんだなと興味深い。著者の「良い子」は、私のそれよりもずっと過酷な家庭環境からくるもので、私のそれよりもずっと高度だ。私は先生とかの言うことを聞いて生きてきたが、中学生くらいになるとすでに良い子でいても幸せになれないことがわかってしまった。孤独ガリ勉陰キャの誕生だ。著者の良い子は、クラス委員をうまくやれるレベルまで高度だ。だから気がつくのが遅くなったのかもしれない。私にとって著者は相当主体的で、尊敬する人だと思う。高校でやりたいことを決めて専門学校に行くし、会社が合わなければ合う場所を求めて転職をする行動力もあり、業種の異なるところにも飛び込む。私が思う「人の顔色を見て従順な子をやってきた人」みたいなイメージではない。でもやっぱり同じ結論に辿り着くんだっていうのが興味深かった。人には人の心、価値観、その人なりの基準があって、行動がどうという問題じゃないんだなと思った。
  • 2026年7月27日
    生きる言葉 (新潮新書 1083)
    新書だけど、言葉にまつわる俵万智さんのエッセイみたいな感じ。大好きな一冊。短歌自体も好きだし、俵万智さんの短歌もとりわけ好きだから短歌と絡めたお話が多いのが嬉しい。平安時代や源氏物語も好きだから光る君への話も嬉しい。ホスト歌会の話が特にじんときて、そこから生まれた「作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること」という短歌もグッときた。短歌AIの項でまたこの歌が出てくるのも良かった。「AIが書く小説がはやったら、人間の作家は職がなくなってしまうんじゃないかとよく言われますが、それは生産に焦点が当たっているから。(中略) 作品は大事だけどあくまで副産物で、文章を書いたりすることで自分をよく知ることが一番の宝物、主産物なんだと、非常に腑に落ちました。どことなく人間をマシンとして見ているから、『AIに侵食される』みたいな論が出てくるのかなと思います」はAIと創作の議論の中でも私には無かったなと思える視点で面白かった。
  • 2026年7月20日
    叫び
    叫び
    著者の芥川賞受賞スピーチの書き起こしnoteに非常に感銘を受けて本作を読んだものの、よくわからなかった…。「私はこの小説を、この世界のすべての移動の間に合わなかった人々に捧げたいと思います。」とおっしゃっていたけど、早野は川又青年と一体化しすぎる前に茨木を去るべきだったのか?大阪の馴染みのある街や万博が出てきたのは親近感が湧いて楽しかった。
  • 2026年7月19日
    人日記
    人日記
    人の名前をただただ毎日記録すると良いというシンプルなススメ。停滞している感じがする日々を何か良い方向に変えられるのではないかと思って手にとったけど、当然ながら人と会う人向けの本であり、元々人との交流が少ない私の救いになるわけがなかった…。ただ、インスタに載せるためカフェに行き、読書メーターに感想を書くために本を読んでいる私にとって、人日記に名前を書くために勇気を出して人に話しかける、という動機はあり得そう。とりあえず、早速人日記をつけている。今のところはかなり悲しい日記になっているが…。
  • 2026年7月19日
    それがやさしさじゃ困る
    それがやさしさじゃ困る
    塾、フリースクール運営を行う著者の子どもたちや親御さんとの関わりのエッセイ。私は子育てもしてなければ、教育者でもないし、著者みたいな先生に会いたかったと思っているわけでもないのに、なんでこんなに好きなんだろう。多分一番好きなエッセイだと思う。好きな言葉をメモしてもメモしても足りない。教育の本という以上に、人間というものを考えている本と感じるし、人と関わる実践の中で哲学をやっていると思う。著者の眼差しには厳しさの中に、一生懸命な人たちの愛を掬い取ろうとする目線があると感じる。
  • 2026年7月17日
    誓願
    誓願
    3人の女性がギレアデ終焉に向けた大きな作戦に身を投じていくこととなり、前作・侍女の物語と比較すると、ハラハラのエンタメ的な要素が高まってちょっとチープな印象になってしまった。勇敢な人たちの大それた一歩というかんじで、弱く無力な群衆の一人であるオブフレッドの物語の方が好みだな。今回ギレアデだけではなく、カナダではデモが行われているとか、周辺国家の状況とか、ギレアデとカナダを結ぶ逃亡ルートや工作員などが示されて、世界観のリアリティみたいなものが増した気がする。リディア小母が冷徹に虎視眈々と計画に向けて一人戦ってきたのがカッコいい。印象的だったのは、前作でリディアは、今、猥褻な言葉を投げつけてくる者も、触ってくる者もいない。自由には二種類あるのです。したいことをする自由と、されたくないことをされない自由。今、与えられつつあるのは、されたくないことをされない自由。それを過小評価してはいけません。 ということを言っていたのに、実情は女児は性的暴行を受けていて、しかもそれを告発や抵抗すらできなくて、されたくないことをされないどころか見えないところでされるし透明化されてるというところ…
  • 2026年6月28日
    子規を「ギャ句゛」る
    面白すぎ!ダジャレが好きな私にとって正岡子規を味わえるだけでなくテクニカルなダジャレが見れて最高の一冊。夏井先生ってプレバトの厳しいイメージが強すぎるけど、ギャグもお好きだったのかと驚く。「あたゝかな雨がふるなり枯葎」→「あたたたた姉がふるなり彼無職」 「あめりかの波打ちよする霞かな」→「あめりかの波打ちよする為替かな」 「胡蝶飛び風吹き胡蝶又来る」→「課長クビ風吹き課長又来る」 「散りかけた花におそろし下駄の音」→「散りかけた花におそろしデスノート」などが爆笑。子規を下敷きにしている高尚さ?もまたツボ
  • 2026年5月17日
    のっけごはん
    のっけごはん
    気軽にできそうでおいしそうなのが、良い。真似したいのは、ベーコンエッグのせ丼 単純においしそう。 じゃこチン丼 ジャコと胡麻油をチンしてジャコをカリカリにするのがおいしそう。 ツナ炒り煮丼 ツナを炒り煮してもみのりとかネギ入れるのおいしそう。 しらすごはん 梅しょうゆかけ 青紫蘇と鰹節も入ってて美味しそう。 温やっののっけ 豆腐のっける発想はなかった!ネギと梅干しと醤油で美味しそう。 カリカリ豚と塩昆布のっけごはん なめたけのツナあえ
  • 2026年5月8日
    友がみな我よりえらく見える日は
    このタイトル通りのことを毎日思ってしんどいので読み始めたけど、正直この本に対して何を思えばいいのか、あまりよくわからない。色々な人の生活が描かれている。もっと苦労してる人はこの世にたくさんいるのになって思えるような人もいる。でも、大変そうだなあと思う。私も私のことを劣等感でいっぱいでこんな毎日ダメだって思うけど、この本みたいに私の生きづらさが客観的な1人の話として書かれていたら、普通に、大変だなあと思うと思う。自分が自分に思うようには、きっと思わないだろうな。そんな気持ちになれたこと、なんか良かった。
  • 2026年4月25日
    50s STYLE BOOK ーファッションクレイジーなわたしが50代になったらー
    私が小学生の頃、まだインスタとかもなくてファッションイラストエッセイといえばうにさんだった。あの頃大大大好きだったうにさんの最新作!あの頃から今この最新作までの間に家庭や体調のことで苦しんでおられてもう本は出せないと思っていたらしいけど、50代でもオシャレ楽しいっていう本を今出してくださって、泣けてくる。やっぱりうにさんのオシャレは本当に楽しそうだし本音ってかんじだし自由だしクリエイティブ!さらにそこに加齢エッセンスが加わり、今や30代になった私には親近感。ずっと憧れの人生の先輩でいてくれてありがとう。
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