

ちゃのき
@chanoki
- 2025年10月5日
- 2025年10月5日愛と欲望の雑談岸政彦,雨宮まみ覚えておきたい共感どころメモ→ 昔は、「持ってない」ことをバカにされるのが一般的だったと思うんですよ。 持っている者が持ってない者をバカにするっていうのが定型だったのに、いまは持ってない者が持ってる者のことをバカにする。「お前なんか持ってるくせに、持ってない人間の気持ち なんかわかんねえだろ」って。 差別のあり方が逆転したんですよね。昔は「穢れてる」って言っていたのを、最近は「特権を持ってる」みたいな感じの攻め方をするんですよ。
- 2025年9月20日世界99 下村田沙耶香読み終わった上巻はずっとかなり苦痛だったんだけど、下巻めちゃくちゃ面白かった。ピョコルンに性欲、妊娠、出産、家事、育児全てをさせることができるようになって、ずっと被害者だと思ってた空子の中に家事がちゃんとやれないピョコルンに対してかつての夫のような言葉が湧き上がってくるところの被害と加害、搾取の構造がぐるぐる変わるのとか面白かった。人の性格とかって結局社会によって作られたものだよなとか。汚い感情を持つことが悪とされている"クリーンな人"という価値観もわかる。SNS見てるとそうなってほしいと思うことが多い。でもダメなんだよな。怒りを、持っちゃいけない感情ってことにしたら理不尽を受け入れるしかなくなる。恵まれた人が社会を動かしてくれるから、クリーンな人はそれを感謝し、綺麗な感情で彼らを応援すれば良いなんていうのも、政治に無関心な善良な人の比喩のようで…。結局ラロロリン人は社会を回してくれて最後はピョコルンになってくれて、ラロロリン人に任せておけば良いのだからなんていうのは思考放棄の愚かな行為で、うまく誘導されて非ラロロリン人も集団ピョコルン手術を受けることになった。悲しいね。。最後まで社会正義を信じ続けた白藤さんは、もう感情や記憶を調整されることに慣れ切った新世代の子供たちにとっては怒りとかいう見たことない感情を表す奇妙な老婆として哀れまれ遠ざけられる終わりを迎えたけど、白藤さんだけが希望だったと思うよ。周囲に、世界に媚びて生きないとこの世で上手く生きていくことはできない。この世は世界に媚びるための祭りだけど世界に媚びて生きることは世界に使われることを受け入れることなんだろうなって思う。
- 2025年9月8日
- 2025年8月25日カフネ阿部暁子読んでる読んでる途中だけど本当に面白くて、言い方が悪いなと思うんだけど、かなり令和エンタメ度が高いなと感じていて、トレンド的な要素がたくさん入りつつそれを丁寧に仕上げてるみたいな印象だ 正反対の女性2人のシスターフッド好きすぎる
- 2025年8月7日セルフィの死本谷有希子読み終わった「もう二度とSNSができない身体にしてほしい」本当に良いフレーズすぎる。私の口癖もこれです。ミクルの行動はあまりにも迷惑でヤバい女だが、自意識が強くて生きづらい気持ちは理解できるものがある。玉ねぎのくだりなどは(理解し切れたとは言えないものの)非常にわかる感覚だなと感じる。社会に順応できないけど、社会に順応してる人をうっすら軽蔑してるかんじとか、私はあなたたちと違って芯があるんですみたいなかんじとか、でもそれが社会で傷つくたびに削れていく感覚とか。ラストの「ふぉろわああああ!」という産声、好きすぎる。
- 2025年7月10日PRIZE-プライズー村山由佳読み終わった最高だった!小説に本気であるからこそなぜ売るために本気にならない?と書店員や編集者を詰める天羽カインの激詰め描写の解像度の高さよ…。本当に胃が痛かった。仕事に真剣だからこそ相手にも本気を求める人って多いけど、その熱量や真剣さは大事で褒められるべきことでもあるから、どれほど苛烈でも私には憎めない…。カインのこと、普通に尊敬しちゃうもん…。でも会社員の立場ではそこに完璧に応えることはできない。その一線があるということを千紘が壊れていく過程と石田との対比を通して書いてくれて、会社員の立場としては救われた気持ち 千紘は決して元から狂気的な人だったわけじゃないよね。こちらは本気なのだから、そちらも本気の仕事をしろと求められたら、自分が責任を背負わなければと思ったら、人はこうなり得ると思う。わかるよ本当に。カインが自分が書いた小説を守り、あれほど執着していた直木賞を自ら手放した途端にあれほどカインを軽んじていたのにズルズルと別れられずにいた夫とスパッと離婚できたのは良かったな…。承認や周囲の目とかよりも自分を大切にする選択ができるようになったということかなと思ったので。
- 2025年6月18日ハイパーたいくつ松田いりの読み終わったaudibleで。著者からの言葉により、昔話として朗読されているという設定の元、おばあちゃんの声での朗読をお楽しみくださいとのことで、文章情報以外の感想を書いて申し訳ないが声のせいで狂気が加速。朗読で聴いて良かったです。内容としては、本当に狂っててなんだこれは!?って感じなんだけど、自分もそこそこ給料泥棒の社会不適合者の自覚があるから微妙につらくて随所に笑えない気がする描写がある。ペンギンの番組鑑賞のところとか。いやでもちょっと突き抜けすぎててイカレてるからやっぱり面白かった。
- 2025年6月10日アイドル衣装のひみつ〜カワイイの方程式〜茅野しのぶ読んでるあり得ないくらい号泣しながら読んでる。しのぶさんの衣装に込めた想いや仕事への取り組み方は私にとってどんなビジネス書よりも仕事頑張ろうと思わせる
- 2025年6月4日レディ・ムラサキのティーパーティ らせん訳「源氏物語」森山恵,毬矢まりえ
- 2025年5月30日
- 2025年5月17日妊娠小説斎藤美奈子
- 2025年5月15日
- 2025年4月9日
- 2025年4月6日花のうた左右社編集部買った読んでるアンソロジーを読むよりも個人の歌集を読んだ方がいいような気がして手に取ってなかった本だったけど、立ち読みしてなんか良くてやっぱり買った。ロマンチックな歌が好きだから、花っていうロマンチックな歌ばかり集まってるのって、私向きなのかも。けど良いなと思った歌の作者を見たらやっぱり歌集を買っているような、元々好きな方だったのだった。
- 2025年3月30日
- 2025年3月13日
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