たじ
@tazi
2026年2月24日

女の決闘
太宰治
読み終わった
小説なんてたかが小説、ありがたがるな。と言わんばかりの冒頭。
それを、人の(しかも当時は存命中の作者の)作品を勝手に捕捉、改変しながら、
「ほら、小説にでてくる人の心(作品内では女の心)なんて作者の主観でしかない」と言っちゃう。
「でも俺は書けちゃうけどね〜」なんていう太宰治のユーモアと捉えるか、傲慢と捉えるか、わがままな男特有の魅力と捉えるか、異端児独特の主張を感じながら、楽しく読みました。
原作の"女の決闘"の語り方も面白かったし、
小説家や芸術家が人心の惨さへの好奇心に浸っていて、かつ何も真実を描写できない皮肉を色々な表現で語るところは読んでいてハラハラしました。(彼らに傾倒する人たちのことも、結局何も見えてないんだという観点から愚かだと言ってましたね)
鴎外の全集を自分では買わずに人から借りてるし、
それを寝転びながら読んでるし、
これくらいの態度でいいんだっていうことかな。
まあ小説読んでもいいけど、まずはしっかりと生きろよと。アリストテレスみたいなメッセージにも感じましたけど深読みしすぎかな。
でもやっぱり気障でロマンチストだと思うんですよね太宰治って。あれだけのことを書いてやっておいて、最後は爽やかで、おしゃれで、全体を包括した2文をサラッと書いて終わる。こういう憎らしいところがファンを産み続けるところだし、モテるところなんだろうなと鼻をほじりながら思いました。