
読書日和
@miou-books
2026年2月25日

読み終わった
ウクライナ侵攻や米中対立など、混迷する国際情勢を、米・ロ・中といった大国の動きや「権威主義的な力」の視点から分析した一冊。
なぜ民主主義が揺らぎ、国際秩序が変化してきたのかを、専門家への取材をもとに読み解いていく。
(ただし最終的にどう受け止めるかは読者次第)
読んでいて印象に残ったのは、
アメリカが「世界の警察官」としての役割を徐々に後退させたことで、
国際秩序のパワーバランスが変わってきたのではないか、という視点。
そこに、大国としての影響力を強めようとするロシアや中国、SNSを通じた情報戦、BRICSの存在感の高まりなどが重なり、世界の構図が大きく動いていることを感じた。
紛争に関する議決などを見ていると、
国連の役割も以前とは違う難しさに直面しているのかもしれない、と考えさせられる。
また、アメリカだけでなく各国で右翼政党が台頭したり、強いリーダーシップを求める政治が支持されたりする流れについても、背景が整理されていて理解が深まった。
これからは、大国同士の「勢力均衡(バランス・オブ・パワー)」によって
国際関係が保たれていく時代に入るのだろうか。
もしそうなるなら、小国の立場はより難しくなる可能性もある。
「力こそ正義」が新しい常態になりかねない世界の動き。
大変な時代に入ってきたと感じる一方で、
国内で対立を深めるのではなく、
どうやって難しい状況を乗り越えていくのかを考えさせられる一冊だった。



