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@u_kiuki30
2026年2月25日

群蝶の木
目取真俊
一部だけ読んだ
表題作のみ読了 戦時中に日本軍が朝鮮半島から連れてきた女性や沖縄の女性に対して強いた慰安婦という暴力について 資料で読むのとはまた違う迫力があり、落ち込んだ ユウナの木の黄色い蝶の群れのイメージが鮮烈で、今後私が沖縄のことを思うときこのイメージがずっと思い出されつづけるのかもしれないと思った
「物思ゆるのも体も最後はユウナの木のそばの川のように、ねっとりと濁って混じり、この世のものすべて海で一つになるさ。てのひらから滴り、髪から滲みだし、太ももを伝い、目や耳から流れ、弛んだ細胞の一つ一つから珊瑚の産卵のように宙に舞っていくもの。その最後の塊が木のうろのような口から出てゆくと、蝶の形となって室内をゆったりと飛び、閉じた窓のガラスを抜けて、月明かりの空に舞っていく。」
「暗い墓の中で、潮に洗われて滑らかになった珊瑚の破片が、厨子甕の底で折り重なっている様子が目に浮かぶ。それだって立派な骨だと思った。」
